虫歯予防には、食べ物の選定が必要不可欠です。
また美味しい料理であればすべて虫歯になりやすいとは限らず、中には美味しく食べられる上に虫歯のリスクをある程度軽減できるものもあります。
今回は、しゃぶしゃぶにおける虫歯予防のメリットについて解説します。
歯が洗浄される
しゃぶしゃぶの主役である肉や野菜は、加熱しても適度な弾力や繊維質が残ります。
特に厚みのある肉やエノキ、白菜やタケノコといった野菜は、しっかり噛まないと飲み込めません。
この“よく噛む”という動作そのものが、歯の表面に付着した汚れや食べカスを物理的に落とす自浄作用を促します。
また噛むことで顎の骨が刺激され、歯を支える土台が丈夫になる効果も期待できます。
やわらかいものばかりを食べる現代の食生活において、しゃぶしゃぶのように素材の食感を楽しめる料理は、天然の歯ブラシのような役割を果たします。
再石灰化が促進される
よく噛むことは、強力な虫歯予防成分である唾液の分泌を劇的に増やします。
唾液には、食事によって酸性に傾いた口内を中性に戻す緩衝能という働きがあり、歯のエナメル質が溶け出すのを防ぎます。
さらに唾液に含まれるカルシウムやリンが、溶けかけた歯を修復する再石灰化を促進します。
またしゃぶしゃぶは、ポン酢やごまダレといった酸味や風味の強いタレを使うため、視覚や味覚からも唾液が出やすくなります。
食事中だけでなく食後もしばらく唾液の分泌が続くため、口の中が清潔に保たれやすく、虫歯のリスクを大幅に下げることができます。
低糖質
虫歯の最大の原因は、砂糖をはじめとする糖質です。
虫歯菌は糖質をエサにして酸を作り、歯を溶かします。
その点、しゃぶしゃぶはタンパク質(肉・魚)とビタミン・食物繊維(野菜・キノコ)が中心のメニューであり、料理そのものの糖質が非常に低いのが特徴です。
また煮物や照り焼きのように砂糖をたっぷり使った調理法と違い、出汁にくぐらせるだけのしゃぶしゃぶは、お口の中に糖分が残りにくいのがメリットです。
シメのうどんや雑炊を控えめにし、糖質の少ないタレを選べば、虫歯菌にエサを与えずに満足感を得られます。
まとめ
しゃぶしゃぶは高級感のあるご馳走でありながら、虫歯予防に適している食事だと言えます。
特に比較されることが多いすき焼きに比べると、甘い味付けがされていない分、しゃぶしゃぶの方がかなり虫歯のリスクは低いです。
もちろん、しゃぶしゃぶの具材やタレによっては虫歯を発症しやすくなるため、あくまで素材の味を楽しめるような味付けのものを選ぶことが大切です。




