虫歯治療は、口内の健康を守るために必要不可欠な治療です。
ある程度進行し、歯に穴が開いている状態の虫歯については、治療を受けなければ治ることはありません。
では、虫歯治療を受けずに放置していると、どのような損失が生まれるのでしょうか?
今回は3つの視点から解説します。
経済的損失
虫歯を放置すると、治療費は数倍~数十倍に膨れ上がります。
初期段階であれば1回数千円程度の充填治療で済みますが、象牙質や神経まで進行すると、高額な被せ物や根管治療が必要になります。
さらに進行して抜歯に至った場合、インプラントやブリッジが必要となり、自由診療を選択すると1本あたり30万〜50万円以上の費用がかかることも珍しくありません。
また歯を失うことで咀嚼能率が低下し、将来的な医療費全体が増大するリスクも指摘されていて、生涯を通じた経済的損失は極めて甚大です。
身体的・健康的損失
放置された虫歯菌は、歯の内部だけでなく全身へ悪影響を及ぼします。
虫歯が神経に達すると激痛が生じ、睡眠や仕事のパフォーマンスを著しく低下させます。
さらに悪化して根の先に膿が溜まると、顎の骨を溶かす顎骨骨髄炎や、菌が血管を通じて全身を巡る菌血症を引き起こす恐れがあります。
これが心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病の悪化といった命に関わる疾患の誘因となることは医学的にも広く知られています。
また抜歯により噛み合わせが崩れると、顔の歪みや肩こり、頭痛といった不調を招き、一度失った健康な天然歯は二度と元には戻らないという身体的損失を被ることになります。
時間的・機会損失
初期の虫歯なら最短1〜2回の通院で完了しますが、放置して根管治療が必要になると、週1回の通院を数ヶ月間繰り返す必要があります。
抜歯後のインプラント治療ともなれば、半年~1年以上の期間を要することも少なくありません。
この通院にかかる膨大な時間は、仕事や趣味、家族と過ごすはずだった貴重な時間の喪失を意味します。
また慢性的な痛みや「口臭が気になる」「歯がないので人前で笑えない」といったストレスは自信を喪失させ、ビジネスや人間関係のチャンスを逃す機会損失にもつながります。
早期治療は、これらすべての無駄なコストを最小限に抑える唯一の手段です。
まとめ
虫歯治療に良くないイメージを持っている方は、頑なに通院を拒むケースも少なくありません。
しかし、一度発症した虫歯を放置することにはデメリットしかありませんし、通院時期が遅れるほど損失は膨れ上がっていきます。
どうしても苦手な方は、歯科クリニックで苦手意識があることを伝えれば、できる限り負担の少ない治療を選択してもらえます。




