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【上尾の歯医者で歯周病治療】歯周病が完治しない疾患である理由

完治とは、疾患の症状が完全に消え、元の健康な状態に戻ることを意味する言葉です。
この概念に当てはめたとき、歯周病は完治しない疾患であると言えます。
つまり、症状が完全に消えたり、歯茎などの組織が元の状態に戻ったりすることはないということです。
今回はこちらの理由について解説します。

破壊された組織の再生は困難

歯周病が完治しない疾患である理由としては、一度破壊された組織の再生は困難であることが挙げられます。

歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨や歯茎が溶けてしまいます。
これらの組織は、自然には再生することがありません。

また歯科クリニックで歯周病治療を受けたことにより、炎症を抑えられても、失われた部分が完全に回復することはありません。
あくまで症状の進行を止めたにすぎず、破壊された組織は外科治療などを行ってようやく以前の機能を取り戻せる可能性があります。

原因菌の継続的な存在

歯周病が完治しない疾患である理由としては、原因菌の継続的な存在も挙げられます。

例えばインフルエンザなどウイルス性の疾患の場合、投薬などでそのウイルスを死滅させることで、症状がなくなって完治することがあります。

一方、歯周病は口内に常に存在する歯周病菌によって引き起こされます。
こちらは数を減らすことはできても、口内から排除することはできません。

そのため、歯科クリニックで治療を受けたとしても、日々のブラッシングがおろそかだったり、生活習慣が乱れたりすると、細菌が増殖して再発するリスクが常にあります。
このようにいつでも再発するため、「完治したからもう何もしなくて良い」という状況が存在しません。

初期の歯周病であれば完治する可能性がある

初期段階の歯周病は、歯茎が赤く腫れて炎症を起こす程度の症状しか現れません。
そのため、すぐに歯科クリニックで治療を受ければ、完治する可能性があります。
この段階で炎症がなくなれば、歯周病を発症する前と同じ歯茎の状態に戻るからです。

一方、重度の歯周病はすでに口内組織が破壊されているため、早急に歯科クリニックで治療しても完治することがありません。

まとめ

歯周病は皆さんが思っている以上におそろしい疾患です。
一度発症すると完治させるのは難しい上に、全身疾患を引き起こす可能性も高いです。
また歯周病は虫歯と比べて自覚症状が少ないため、気付いたら完治は難しい状況にまで進行していることもあります。
そのため、いかにブラッシングなどのセルフケアを徹底できるか、定期的に歯科クリニックの検診に通えるかが予防のポイントになります。

【上尾の歯医者で歯周病治療】歯周病のときは血を出した方が良いって本当?

歯周病の主な症状に、歯茎からの出血が挙げられます。
こちらは主に、ブラッシングを行ったときの刺激が原因で生じるものです。
また歯周病のときは、歯茎から血を出した方が良いと言われることもありますが、これは果たして本当なのでしょうか?
今回はこちらの点を中心に解説します。

歯周病の血は出した方が良いって本当?

歯周病のときの出血は、“出した方が良い”というよりは、“出しても良い”という認識が正しいです。

冒頭で触れた通り、歯周病における歯茎からの出血は、主にブラッシングの刺激によって生じます。
このとき、出血するのを恐れてブラッシングを控えるという方もいますが、これでは歯周病の症状は改善しません。

たとえ出血があっても、ブラッシングを行ってプラークを除去したり、歯茎を適度にマッサージしたりすることが大事になってきます。

歯周病のときの正しいブラッシング方法

歯周病の症状がある程度進行している場合、いつも以上に優しく丁寧にブラッシングをすることを心掛けます。

具体的には歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に当て、小刻みに動かします。
このとき出血しても構いませんが、ゴシゴシと強く磨くのはNGです。

また歯と歯の間にも、炎症の原因となるプラークが溜まっているため、歯間ブラシやデンタルフロスを使用してキレイに清掃しましょう。

怖がらずにブラッシングをして出血させることで、歯茎の新陳代謝や血行が促進され、腫れや炎症を抑える効果が期待できます。

悪い血を飲み込むことのリスク

歯周病によって起こる出血は、むしろ積極的に起こしていくべきですが、こちらのいわゆる悪い血はなるべく飲み込まないようにしましょう。

歯周病が進行すると、歯茎から毎日おちょこ1杯分程度の血液が出ます。
こちらは歯周病菌が含まれているため、体内に入るとさまざまな疾患の原因になります。

例えば歯周病菌が気管に入ることで、呼吸器系の疾患を引き起こすリスクが高まります。
さらに、糖尿病や心臓病、早産や低体重児出産といった疾患につながることもあります。

そのため、ブラッシングの際に出た血については、歯磨き粉などと一緒にしっかり吐き出します。

まとめ

歯茎からの出血は、放置すると歯周病が進行する危険なサインです。
出血が見られる場合、しっかり血を出してブラッシングをするだけでなく、根本的な治療を受けるために歯科クリニックを受診することが不可欠です。
歯科クリニックでは、ブラッシングだけで落としきれない歯石を除去してくれたり、正しいセルフケアの方法を教えてくれたりします。

【上尾の歯医者で歯周病治療】歯周病治療のルートプレーニングは痛いのか?

歯周病を発症した場合、まずは歯科クリニックで基本的な歯周病治療を受ける必要があります。
また代表的な歯周病治療には、歯石取りとも呼ばれるスケーリングの他、ルートプレーニングというものもあります。
今回はルートプレーニングの概要と、治療時に生じる痛みに関することを解説します。

ルートプレーニングの概要

ルートプレーニングは、歯周病治療の一環として、歯周ポケットの奥深くに付着したプラークや歯石を除去するというものです。

通常、歯周病の治療では歯茎の上の部分のプラークや歯石を除去するスケーリングを先に行い、その後にルートプレーニングが行われます。
これらの治療については、2つ合わせてSRPと呼ばれます。

またルートプレーニングの目的には、細菌や毒素の除去や歯茎の再付着の促進、歯周ポケットの改善などが挙げられます。

ルートプレーニングは痛いのか?

歯周病治療のルートプレーニングでは、ある程度痛みが発生する可能性があります。

前述の通り、ルートプレーニングは歯と歯茎の隙間である歯周ポケットの奥深くに器具を入れ、汚れを除去するものです。
歯茎の内部は敏感であり、刺激が伝わりやすいため、痛みも感じやすくなります。

また歯周病が進行して歯茎が下がると、歯の根が露出します。
歯の根にはエナメル質が存在せず、神経にも近いため、ルートプレーニングによる痛みが生じやすいです。

さらに歯周病によって歯茎にひどい炎症が起きている場合は、わずかな刺激でも痛みや出血が現れやすくなります。

治療後に痛みが生じることもある

ルートプレーニングは治療中だけでなく、治療後にも痛みが生じるケースがあります。

例えば長期間付着していた歯石が除去されることで、歯茎の状態が一時的に不安定になり、歯や歯茎に痛みや違和感が生じることが考えられます。

また歯石が除去されたことで、保護されていた歯の根の表面が露出し、外部の刺激に敏感になることもあります。
このようなケースでは、冷たいものや熱いものがしみやすくなる知覚過敏の症状が現れやすいです。

ただし、知覚過敏の症状は通常数日~数週間で落ち着きます。

まとめ

歯周病を改善するにあたって、ルートプレーニングがとても効果的な治療であることは間違いありません。
しかし、ルートプレーニングは治療の性質上、どうしても若干の痛みを伴うことがあります。
そのため、痛みが苦手な方は前もって歯科医師に伝えておき、麻酔を希望するなどの対策を取りましょう。
治療後に痛みがある場合は、市販の鎮痛剤や知覚過敏用の歯磨き粉を使用するのが有効です。

【上尾の歯医者で歯周病治療】歯周病の意外なデメリットについて

歯周病の主な症状としては、やはり歯茎の腫れや出血などが挙げられます。
これらの症状は広く知られていますが、中にはあまり知られていないデメリットもあります。
また完治も難しいため、できる限り歯周病にはかからないようにしなければいけません。
今回は、歯周病の意外なデメリットについて解説します。

発熱

歯周病を発症したことにより、高熱が出るケースがあります。

こちらは、直接歯周病が原因で熱が出るということではありません。
歯周病から来る疾患が原因で、発熱につながるというものです。

例えば歯周病菌が歯と歯茎の隙間から侵入し、顎の骨など周囲の組織に炎症を引き起こすと、発熱することがあります。

また歯周病菌が肺に侵入して誤嚥性肺炎を発症した場合も、発熱や咳、痰などの症状が現れます。

その他、急性壊死性潰瘍性歯肉炎という歯茎がただれる急性の歯周病でも、同じように38度以上の発熱を伴うことがあります。

人間関係の悪化

歯周病は間接的に、人間関係の悪化も引き起こす可能性がある疾患です。
こちらの原因は、主に歯周病が引き起こす口臭です。

歯周病が原因の口臭は、メチルメルカプタンというガスによって発せれるものが多いです。
そのニオイは、腐ったタマネギや卵に例えられます。

またこのような強烈な口臭は、ある程度距離が離れていても相手に届きやすくなります。
そのため、マスクなどをせずに会話した場合、ほぼ間違いなく口臭が出ていることには気づかれます。

常に強い口臭を放っている状態の場合、相手から敬遠され、職場などでコミュニケーションが希薄になって孤立感を覚えることがあります。

食べ物がネバネバする

歯周病の症状の一つに、口内がネバネバするというものがあります。
こちらは、細菌の増殖や歯肉溝浸出液という粘度の高い液体が原因です。

また歯周病の方は、常に口内の細菌が多く、ネバネバの液体も多く分泌している状態です。
そのため、何を食べても口内がネバネバしてしまうことがあります。

このような影響は、もちろん食事の美味しさを損ねることにつながりますし、場合によっては味覚障害を引き起こすことも考えられます。

まとめ

歯周病の感染率は非常に高く、日本国民の約8割は発症しているとされています。
そのため、まだ自覚症状がない方であっても、すでに歯周病に片足を突っ込んでいる可能性は高いです。
また歯周病は虫歯のように完治させるすべがなく、適切なケアを続けて歯茎などの歯周組織が良好な状態をキープしなければいけません。
もちろん、上記のような症状が出ている場合、すぐ歯科クリニックに相談すべきです。

【上尾の歯医者で歯周病治療】歯周病予防に効果的なミネラルとは?

歯周病予防を行うにあたって、摂取する栄養素を意識することはとても重要です。
中でも摂取すべきものとしてはミネラルが挙げられ、こちらは5大栄養素の一つであり、身体の組織をつくる原料となります。
今回は、歯周病予防に効果的なミネラルの種類と効果について解説します。

カルシウム

カルシウムは、人の身体では骨や歯を構成する必須ミネラルです。
人体にもっとも多く存在し、体重の1~2%を占めています。

またカルシウムは、歯を強く健康に保つための栄養素であり、こちらは歯周病予防にもつながります。
乳製品や小魚、豆腐や緑黄色野菜などに多く含まれています。

しかし、現代の日本人にとってカルシウムは、もっとも不足しているミネラルと言われています。
これまで、日本人のカルシウム摂取量は、厚生労働省が定める摂取基準に一度も到達したことがないほどです。

そのため、特に意識して摂取しなければいけません。

マグネシウム

マグネシウムは、体内でおよそ300種類以上もの酵素の働きをサポートするミネラルです。
カルシウムと密接な関係があり、体内で行われるほとんどすべての生合成や代謝の働きにはマグネシウムが必要です。

またマグネシウムは、カルシウムと同じく骨や歯の形成に関与し、歯茎の血行を促進してくれる効果があります。
豆類や海藻類、魚介類やナッツなどから摂取できます。

特に魚介類の含有量が多く、こちらは海水に多くのマグネシウムが含まれていることが理由です。

亜鉛

亜鉛は、人間が活動するために必要な代謝の過程で働く、酵素の構成成分として必要不可欠なミネラルです。
人間の体内におよそ2g存在し、特に血液や皮膚などに多く含まれています。

また亜鉛は免疫力を高め、歯周病菌の増殖を抑制する効果があります。
歯周病は、歯周病菌という細菌に感染することで発症する感染症です。
そのため、細菌感染さえしなければ発症することはありません。

亜鉛を摂取する際は、牡蠣や肉類、魚介類やナッツなどを摂取しましょう。

ちなみに亜鉛が不足すると、味覚障害を引き起こすこともあります。
こちらは食事の味を薄く感じ、濃い味のものばかり食べてしまうことで、肥満や歯周病、虫歯などのリスクを高める原因になります。

まとめ

歯周病は極めて発症率が高く、一度発症すると完治させるのがなかなか難しい疾患です。
そのため、毎日の習慣で徹底的に予防することが大切です。
もちろん、ここでいう習慣には、食生活だけでなく自宅でのブラッシングも含まれています。
さらに、歯科クリニックで定期的に歯石を除去することで、歯周病の発症リスクは抑えられます。

【上尾の歯医者で歯周病治療】歯周病と冷凍食品の相性が悪い理由

歯周病はチョコレートやクッキーといった糖分の多い食品、やわらかく歯に付着しやすい食品を頻繁に食べることで発症しやすくなります。
また冷凍食品についても、歯周病との相性が良くないことで知られています。
今回は、冷凍食品の摂取が歯周病のリスクを高めてしまう理由を中心に解説します。

冷凍食品が歯周病のリスクを高める理由

冷凍食品は加工食品であり、ビタミンやミネラルといった重要な栄養素が不足しがちです。
そのため、頻繁に摂取していると免疫力が低下します。

また免疫力が低下すると、歯周病菌への抵抗力が弱まり、菌が増殖して歯周病を発症しやすくなります。

もちろんすでに歯周病の初期症状が出ている方は、歯茎の炎症や出血、歯を支える骨の破壊といったさまざまな症状が悪化するおそれがあります。

冷凍食品が口内に与えるその他のデメリット

冷凍食品には硬いものや辛いもの、酸味の強いものなどもあり、これらは歯茎だけでなく歯や口腔粘膜を刺激し、炎症を起こす可能性があります。

また冷凍食品に含まれている食品添加物には、アレルギーや過敏症の原因になるだけでなく、口内環境に影響を与えるものもあります。

さらに、冷凍食品を解凍する際には、ドリップと呼ばれる水分が出ることがあります。
こちらには栄養分やうま味成分が含まれているため、解凍時に流れ出てしまうことにより、口内環境を良くするための栄養が損なわれることも考えられます。

冷凍食品におけるその他のデメリット

冷凍食品は、冷凍や解凍の過程において食品の細胞が破壊され、食感が悪くなることがあります。
特に、水分を多く含む野菜はこの傾向が強いです。

また同量の生鮮食品と比較すると、冷凍食品の方が割高になることも多いですし、国産ではなく輸入原材料を使用している冷凍食品も多々あります。

さらに、冷凍食品には冷凍焼けのリスクもあります。
冷凍焼けは、冷凍食品の表面が乾燥し、変色・変質してしまう現象です。

冷凍焼けが起こると、見た目が悪くなるだけでなく、食感が悪化したり風味が劣化したりすることがあります。
さらに冷凍焼けによって酸化した脂肪は、長期間にわたって摂取すると健康に悪影響を及ぼすことが考えられます。

まとめ

冷凍食品は温めるだけで気軽に食べられるため、おかずを1品増やしたいときやお弁当などに使用する方も多いかと思います。
しかし、毎日のように冷凍食品を食べていると、確実に歯周病の発症リスクは高くなります。
また口内環境全般に悪影響を与えることや、摂取するにあたって問題が生じることもあるため、なるべく生鮮食品をメインに摂取すべきです。

【上尾の歯医者で歯周病治療】カップラーメンが歯周病を悪化させる理由

カップラーメンは、お湯さえ用意できれば手軽に食べられる加工食品です。
料理をする時間がない方などは、ついつい食事をカップラーメンで済ませる機会も多くなりますが、こちらには歯周病を悪化させるリスクがあります。
今回は、カップラーメンと歯周病の相性が悪い主な理由について解説します。

糖質や塩分が多い

カップラーメンには、糖質や塩分が多く含まれています。

糖質は歯周病菌のエサであり、プラークを形成する原因となるため、摂取することで歯周病は悪化します。
そのため、カップラーメンを食べる機会が多いほど歯周病悪化のリスクも高まります。

また塩分については、免疫力を低下させる働きがあります。
歯周病は、歯周病菌という細菌に感染することによって生じる感染症です。
つまり免疫力が低下すると、身体が歯周病菌にうまく対抗できなくなり、歯周病がどんどん進行してしまうということです。

麺がやわらかい

カップラーメンは、お湯を入れて数分待つことで、乾麺が水分を吸って食べられるようになります。
またこの麺はやわらかめであり、歯に残りやすい性質があります。

食べカスが歯に残ると、時間が経過するにつれて少しずつプラークに変化していきます。
プラークはいわば細菌の温床であり、歯周病を予防するにあたっては絶対に増やしてはいけないものです。

さらに、プラークの状態になっても口内から除去されない場合、石のように硬い歯石というものに変化します。
歯石は自宅でのブラッシングでは取り除けないため、歯科クリニックで歯周病治療を受けない限り、歯周病の進行は継続します。

栄養バランスが悪い

カップラーメンは栄養バランスが悪く、こちらも歯周病を悪化させる原因です。

前述の通り、カップラーメンは糖質や塩分を多く含んでいます。
一方でビタミンやミネラル、食物繊維などは不足しています。
身体のあらゆる組織をつくるタンパク質についても、カップラーメンだけでは十分に摂取できません。

また摂取する栄養が偏ると、免疫力が低下して体調不良につながるおそれがあります。
さらにこのような不健康な状態は、歯周病菌が活発に動き、症状を悪化させる原因にもなります。

まとめ

カップラーメンの手軽さは、忙しい日々を送る方にとって非常にありがたいものです。
しかし、頻繁に食べると歯周病の悪化が顕著になるため、注意してください。
またカップラーメンには生活習慣病のリスクも潜んでいるため、食べるとしても数日に1回にしておきましょう。
ちなみにカップラーメンだけでなく、当然カップ焼きそばやカップうどんなどにも気を付けるべきです。

【上尾の歯医者で歯周病治療】歯周病予防効果のある香辛料について

歯周病を予防する方法としては、正しいブラッシングや禁煙、生活習慣の改善などが挙げられます。
ここでいう生活習慣の改善には、食生活の改善や歯周病予防効果のある食べ物の摂取も含まれています。
また香辛料の中には、歯周病を予防できるものがあります。
今回は代表的な香辛料とそれぞれの効果について解説します。

ターメリック

ターメリックは、ショウガ科ウコン属の多年草です。
日本では、単純にウコンと呼ばれることも多いです。

根茎を乾燥させて粉末状にしたものが一般的に使われるため、土のような香りが特徴です。

主にカレーライスの色味付けに使用されますが、ターメリックには高い歯周病予防効果が期待できます。

ターメリックに含まれるクルクミンは、抗菌作用と抗炎症作用を持ち、歯周病菌の増殖を抑え、症状を緩和してくれます。

クローブ

クローブは、インドネシアのモルッカ諸島原産の常緑樹です。

樹高は10m以上にもなり、夏と冬の年2回、ピンク色の小さな花を咲かせます。
そのつぼみを開花する直前に摘み取り、乾燥させたものが香辛料として使用されています。

またクローブは、甘く濃厚な香りが特徴であり、主に肉料理との相性が良く、歯周病を予防できるスパイスとしても知られています。

クローブは抗菌作用があり、歯周病の症状を緩和するだけでなく、口臭も予防してくれます。
さらに、クローブの粉末は漢方では芳香性健胃薬として用いられていて、消毒作用や鎮痛作用もあります。

そのため、歯周病だけでなく虫歯の予防や症状改善にも効果を発揮します。

コリアンダー

コリアンダーは、地中海沿岸が原産とされるセリ科の一年草です。
日本ではパクチーと呼ばれることも多く、葉や茎はハーブや葉野菜として、種子は乾燥させて香辛料として使用されます。
コリアンダーというのは、主に英語圏の呼び方です。

またコリアンダーには、歯周病の原因となる細菌の増殖を抑える効果があります。
さらに歯茎の炎症を和らげる効果や、活性酸素を抑制し、歯周病の進行を遅らせる効果なども期待されます。

ちなみに、コリアンダーには体内の有害金属を排出するキレート効果があるため、歯周病の原因となる物質の蓄積を抑制できる可能性もあります。

まとめ

歯周病は、丁寧にブラッシングをするだけで簡単に予防できるものではありません。
もちろんブラッシングは必要なケアの一つですが、生活習慣の改善や歯科クリニックへの通院などもあわせて行うことで、はじめて総合的に予防できます。
また今回解説したターメリックやクローブ、コリアンダーなどの香辛料のように、食事から歯周病予防の効果を得ることも可能です。

【上尾の歯医者で歯周病治療】歯石取りを行わないとどうなるのか?

歯石取りは、歯の表面や根元に付着した歯石を歯科医師、歯科衛生士が専用の器具で除去する処置です。
通常は超音波スケーラーが使用され、振動で歯石を砕くようにして少しずつ除去していきます。
では、歯石取りを一切行わない場合、どのような影響があるのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。

歯周病の発症・進行

歯石取りを一切行わない場合、歯周病を発症したり、進行したりする可能性が高まります。

歯石は一度口内に付着すると、ブラッシングでは落とすことができません。
つまり、歯科クリニックで除去しない限り、付着したままの状態になるということです。

また歯石は歯茎に炎症を引き起こし、歯周病の原因になります。
さらに歯周病が進行すると、歯と歯茎の間にポケットが形成され、そこにも細菌が繁殖します。

最終的には歯周組織や顎の骨を破壊し、歯がぐらついたり、ポロッと抜け落ちたりすることにもつながります。

口臭

歯石を除去せずに放置していると、口臭を引き起こします。
こちらは歯石内の細菌が発生させる有害なガス、歯石による歯茎の出血、歯茎が腫れて形成される膿などが原因です。

歯周病の細菌が生み出すガスは、腐った卵のような不快なニオイを放ち、口臭を一層悪化させます。

また歯石が歯の周囲に蓄積すると、刺激によって歯茎が傷み、出血することがあります。
歯茎からの出血は血生臭さにつながり、他の口内の異臭と相まって強烈な悪臭を放ちます。

さらに歯茎が腫れて膿が出ると、口臭はさらにひどくなり、周囲の方に不快感を与えることも少なくありません。

歯の形状の変化

冒頭でも触れた通り、歯石は自宅で行うブラッシングでは除去できません。
プラークが石化し、歯にこびりついたものが歯石であるため、除去するには必ず専用の器具が必要になります。

また歯石は放置している限りどんどん蓄積されていくため、歯の表面の形状を大きく変化させてしまうことにもつながります。
このような状態の歯は、当然ブラッシングがしにくく、さらに歯石が溜まりやすくなるという悪循環に陥ります。

ちなみに、歯石が原因で虫歯を発症した場合も、穴が開いて形状が変化することがあります。

まとめ

歯石取りについては、歯科クリニックで定期的に受ける検診のときに行ってもらうことができます。
そのため、特に口内に異常を感じていなくても、3ヶ月に1回程度は歯科クリニックに通いましょう。
またこのときは歯石を除去するだけでなく、口内を総合的に検査してもらえます。
もし虫歯などが見つかればすぐ治療に移ることができるため、そういう意味でも定期検診は重要です。

【上尾の歯医者で歯周病治療】歯周病の悪化が引き起こす敗血症とは?

歯周病は、老若男女問わず罹患の確率が高い感染症として知られています。
また歯周病における特徴の一つに、関連する全身疾患が多いということが挙げられます。
つまり歯周病が原因で、他の病気にかかってしまうということです。
今回は、歯周病の悪化が引き起こす敗血症について解説します。

敗血症の概要

敗血症は、感染症によって体内の主要な臓器の機能が低下する疾患です。
具体的には細菌やウイルスなどの病原体による感染が全身に広がり、心臓や肺、腎臓などの臓器に炎症や障害を起こします。

ここでいう感染症には歯周病、細菌には歯周病菌が含まれています。

また敗血症になると、全身の震えや悪寒、発熱といった初期症状が見られるようになります。
そこからさらに進行すると、心拍数の増加や血圧の低下、呼吸困難や意識障害などが現れることもあります。

歯周病が敗血症につながる仕組み

歯周病を発症すると、歯茎に炎症が起こって赤くなったり腫れたりします。
ある程度進行した歯周病の場合、歯周ポケットも深くなっています。

また食事やブラッシングの際、深くなった歯周ポケット内の細菌が血管に侵入し、菌血症を引き起こします。
菌血症は、本来無菌であるはずの血液中に細菌が混入する状態です。

その後菌血症が全身に広がり、感染症がコントロールできなくなると、敗血症に発展します。
敗血症は、腎不全や敗血症ショックなど、重症化すると命に関わることがあります。
日本の場合、重症敗血症を患った3人に1人は死亡すると言われています。

特に、歯周病で歯を10本以上失った場合、敗血症の死亡リスクは5割以上も増加するとされています。

もちろん、すべての歯周病が上記のようなルートを辿るわけではありませんが、発症の可能性は十分にあります。

歯周病から来る敗血症の予防法

敗血症を予防するためには、まず歯周病の発症を予防しなければいけません。

具体的には日常的なブラッシングや歯科クリニックでの定期検診、歯周病の原因となる細菌の除去などが必要になります。

また歯周病を発症してしまった場合は、早期に治療しなければいけません。
歯周病が重度にまで進行した場合は、抜歯で対応することもあります。

まとめ

歯周病の怖いところは、敗血症など命に関わる疾患につながる可能性があるものの、なかなか発症していることに気付かないという点です。
虫歯とは違い、痛みなどのわかりやすい症状はなかなか出ないため、早期発見・早期治療のためには定期検診を欠かさず受けるしかありません。
もちろん、ブラッシングは欠かさず行い、必要に応じて歯科クリニックでプラークや歯石も除去してもらうことをおすすめします。

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