歯周病予防を徹底するには、ブラッシングや歯科クリニックでのプロフェッショナルケアだけでなく、食生活も見直さなければいけません。
食材から摂取する栄養素により、歯周病になりにくい歯茎をつくることができます。
今回は、魚が歯周病予防に効果的な理由を中心に解説します。
カルシウムが豊富
歯周病予防として魚を摂取すべきなのは、なんといってもカルシウムが豊富に含まれているからです。
特に骨ごと食べられる魚は、カルシウムを多く摂取できます。
カルシウムを摂ることにより、歯槽骨を強化できたり、歯周病菌の増殖を抑えたりすることができます。
さらに口内の免疫力を向上させ、歯周病にかかりにくい環境を整えます。
ちなみに、カルシウムは魚の骨だけでなく、皮やその周辺についている身にも多く含まれています。
そのため、噛み砕けないほど大きな骨以外は、なるべく食べることをおすすめします。
オメガ3脂肪酸が含まれている
魚類にはオメガ3脂肪酸というものも含まれていて、こちらも歯周病予防に一役買ってくれます。
オメガ3脂肪酸は、体内で生成できない必須脂肪酸です。
こちらは歯周病による炎症を抑えられる効果があります。
特に青魚に含まれるEPAやDHAは、歯周病の炎症を抑制する作用が高いとされています。
そのため、サバやイワシなどの青魚を週に2~3回食べることにより、歯周病は改善されやすいです。
その他魚に含まれる歯周病予防成分について
サケは朝食で食べられることも多い魚ですが、こちらはビタミンDを多く含んでいます。
ビタミンDは、カルシウムの吸収率をアップさせる働きがあるため、サケを摂取すればより歯茎や歯は丈夫になります。
また日本人にとって馴染み深いマグロには、ビタミンB6が豊富に含まれています。
ビタミンB6は、骨や歯茎の健康を維持する働きがあり、口内炎の予防にも効果を発揮します。
さらに、歯周病予防としておすすめの魚としては、タラも挙げられます。
淡泊な身が特徴のタラには、エナメル質をつくるのに必要な栄養素であるビタミンAが多く含まれています。
その他、ビタミンAには抗酸化作用や、歯茎などの粘膜の健康維持を促進する作用もあります。
まとめ
近年、日本人が魚を食べる機会は減っている傾向にあります。
価格の高さや調理の手間など、つい魚を避けてしまう要因は数多くありますが、歯周病予防をするのであれば積極的に摂取すべきです。
また同じ魚であっても、魚の種類によっては含まれている栄養素に大きな違いがあります。
そのため、食事にはさまざまな種類の魚を採り入れ、同じように肉や野菜も多くの種類を選ぶことをおすすめします。