歯周病を予防する方法としては、正しいブラッシングや禁煙、生活習慣の改善などが挙げられます。
ここでいう生活習慣の改善には、食生活の改善や歯周病予防効果のある食べ物の摂取も含まれています。
また香辛料の中には、歯周病を予防できるものがあります。
今回は代表的な香辛料とそれぞれの効果について解説します。
ターメリック
ターメリックは、ショウガ科ウコン属の多年草です。
日本では、単純にウコンと呼ばれることも多いです。
根茎を乾燥させて粉末状にしたものが一般的に使われるため、土のような香りが特徴です。
主にカレーライスの色味付けに使用されますが、ターメリックには高い歯周病予防効果が期待できます。
ターメリックに含まれるクルクミンは、抗菌作用と抗炎症作用を持ち、歯周病菌の増殖を抑え、症状を緩和してくれます。
クローブ
クローブは、インドネシアのモルッカ諸島原産の常緑樹です。
樹高は10m以上にもなり、夏と冬の年2回、ピンク色の小さな花を咲かせます。
そのつぼみを開花する直前に摘み取り、乾燥させたものが香辛料として使用されています。
またクローブは、甘く濃厚な香りが特徴であり、主に肉料理との相性が良く、歯周病を予防できるスパイスとしても知られています。
クローブは抗菌作用があり、歯周病の症状を緩和するだけでなく、口臭も予防してくれます。
さらに、クローブの粉末は漢方では芳香性健胃薬として用いられていて、消毒作用や鎮痛作用もあります。
そのため、歯周病だけでなく虫歯の予防や症状改善にも効果を発揮します。
コリアンダー
コリアンダーは、地中海沿岸が原産とされるセリ科の一年草です。
日本ではパクチーと呼ばれることも多く、葉や茎はハーブや葉野菜として、種子は乾燥させて香辛料として使用されます。
コリアンダーというのは、主に英語圏の呼び方です。
またコリアンダーには、歯周病の原因となる細菌の増殖を抑える効果があります。
さらに歯茎の炎症を和らげる効果や、活性酸素を抑制し、歯周病の進行を遅らせる効果なども期待されます。
ちなみに、コリアンダーには体内の有害金属を排出するキレート効果があるため、歯周病の原因となる物質の蓄積を抑制できる可能性もあります。
まとめ
歯周病は、丁寧にブラッシングをするだけで簡単に予防できるものではありません。
もちろんブラッシングは必要なケアの一つですが、生活習慣の改善や歯科クリニックへの通院などもあわせて行うことで、はじめて総合的に予防できます。
また今回解説したターメリックやクローブ、コリアンダーなどの香辛料のように、食事から歯周病予防の効果を得ることも可能です。