歯周病の主な症状としては、やはり歯茎の腫れや出血などが挙げられます。
これらの症状は広く知られていますが、中にはあまり知られていないデメリットもあります。
また完治も難しいため、できる限り歯周病にはかからないようにしなければいけません。
今回は、歯周病の意外なデメリットについて解説します。
発熱
歯周病を発症したことにより、高熱が出るケースがあります。
こちらは、直接歯周病が原因で熱が出るということではありません。
歯周病から来る疾患が原因で、発熱につながるというものです。
例えば歯周病菌が歯と歯茎の隙間から侵入し、顎の骨など周囲の組織に炎症を引き起こすと、発熱することがあります。
また歯周病菌が肺に侵入して誤嚥性肺炎を発症した場合も、発熱や咳、痰などの症状が現れます。
その他、急性壊死性潰瘍性歯肉炎という歯茎がただれる急性の歯周病でも、同じように38度以上の発熱を伴うことがあります。
人間関係の悪化
歯周病は間接的に、人間関係の悪化も引き起こす可能性がある疾患です。
こちらの原因は、主に歯周病が引き起こす口臭です。
歯周病が原因の口臭は、メチルメルカプタンというガスによって発せれるものが多いです。
そのニオイは、腐ったタマネギや卵に例えられます。
またこのような強烈な口臭は、ある程度距離が離れていても相手に届きやすくなります。
そのため、マスクなどをせずに会話した場合、ほぼ間違いなく口臭が出ていることには気づかれます。
常に強い口臭を放っている状態の場合、相手から敬遠され、職場などでコミュニケーションが希薄になって孤立感を覚えることがあります。
食べ物がネバネバする
歯周病の症状の一つに、口内がネバネバするというものがあります。
こちらは、細菌の増殖や歯肉溝浸出液という粘度の高い液体が原因です。
また歯周病の方は、常に口内の細菌が多く、ネバネバの液体も多く分泌している状態です。
そのため、何を食べても口内がネバネバしてしまうことがあります。
このような影響は、もちろん食事の美味しさを損ねることにつながりますし、場合によっては味覚障害を引き起こすことも考えられます。
まとめ
歯周病の感染率は非常に高く、日本国民の約8割は発症しているとされています。
そのため、まだ自覚症状がない方であっても、すでに歯周病に片足を突っ込んでいる可能性は高いです。
また歯周病は虫歯のように完治させるすべがなく、適切なケアを続けて歯茎などの歯周組織が良好な状態をキープしなければいけません。
もちろん、上記のような症状が出ている場合、すぐ歯科クリニックに相談すべきです。