虫歯治療を受けた後、痛みが回復してから、さまざまな用事をこなそうと考えている方も多いでしょう。
また虫歯治療後、美容院などで髪の毛を染めようと考えている方もいるかもしれませんが、こちらは基本的にNGです。
今回は、なぜ虫歯治療後にヘアカラーをしてはいけないのかを中心に解説します。
虫歯治療後にヘアカラーをしてはいけない理由
虫歯治療を受ける際には、基本的に麻酔を行います。
実はこちらの麻酔が、ヘアカラーを使用してはいけない理由と大きく関与しています。
虫歯治療で麻酔を使用した場合、麻酔薬の成分がヘアカラー剤に含まれる薬剤と化学反応を起こし、交差反応というものが起こることがあります。
交差反応は、かぶれや炎症といったアレルギー症状を引き起こす可能性があるものです。
そのため、虫歯治療後は麻酔の効果が完全に切れるまで、数時間~1日はヘアカラーの使用を避けることが推奨されます。
抜歯を伴う治療の場合はさらに注意が必要
通常の虫歯治療ではなく、抜歯を伴うような大掛かりな治療を行う場合、身体が治療によるダメージで体力を消耗していて、免疫力も低下しやすい状態です。
抜歯を伴うような治療には、虫歯治療だけでなく親知らずの治療なども含まれます。
そのため長時間の美容院での施術や、カラー剤のニオイ・刺激が身体の負担となり、気分が悪くなったり傷口の炎症を引き起こしたりする可能性があります。
抜歯を伴う虫歯治療の場合は、最低でも数日~1週間はヘアカラーまでの間隔を空け、体調が回復してから行うのが安全です。
その他の注意点
一般的な虫歯治療であっても、治療時間が長かった場合などは体力を消耗していたり、身体がデリケートになっていたりします。
そのため、なかなかヘアカラーを行う時間を確保できないという場合でも、無理せず自身の体調を最優先に考えてください。
また心配な場合は、虫歯治療を受けた歯科クリニックで「この後ヘアカラーをしても大丈夫か」と直接確認するのがもっとも確実です。
もちろん美容院でヘアカラーの施術を受ける前にも、直近で虫歯治療を受けたことを美容師に伝え、相談することが大切です。
まとめ
虫歯治療とヘアカラーの関係性について、ご存知の方はあまり多くないかと思います。
そのため、この機会にぜひ理解し、今後虫歯治療とヘアカラーをあわせて行わないように注意してください。
また虫歯治療後にはヘアカラーだけでなく、硬いものや刺激の強いものを食べたり、飲酒や喫煙をしたり、激しい運動をしたりといった行動もなるべく避けなければいけません。




