入れ歯を装着する目的は、主に加齢などの原因で失った歯をカバーし、噛む機能や発音機能を回復させることです。
また入れ歯を装着することにより、患者さんは見た目もしくは内側から若返りを図ることも可能です。
今回は、入れ歯が持つアンチエイジング効果について解説します。
口元が若々しくなる
入れ歯を使用することで、口元が若々しくなる効果を得られます。
こちらはしっかり噛めるようになり、口元の筋肉が鍛えられるからです。
歯を失った状態の方は口元の筋肉が衰え、シワやたるみの原因になります。
またシワやたるみが目立てば目立つほど、実年齢よりも老けて見られる可能性が高いです。
一方入れ歯によって得た咀嚼力があれば、口元の筋肉が鍛えられ、若々しい輪郭を取り戻す効果が期待できます。
栄養素の吸収効率が良くなる
栄養素の吸収効率が良くなることも、入れ歯が持つアンチエイジング効果の一つだと言えます。
こちらも噛む力を手に入れられることが理由です。
歯を失った本数が多ければ多いほど、咀嚼機能は低下し、栄養摂取が不十分になることがあります。
なぜなら、硬さのある野菜など、栄養が豊富なものをうまく食べられないからです。
一方入れ歯を装着すれば、硬いものでもしっかり噛むことができ、消化吸収がスムーズになるため、健康的な食生活が実現できます。
ちなみにアンチエイジング効果がある栄養素としては、ビタミンC・Eやポリフェノール、ミネラルやコラーゲンなどが挙げられます。
これらは野菜や果物、魚介類や大豆製品などをバランス良く食べなければ摂取できません。
脳への刺激になる
入れ歯で咀嚼力を向上させることにより、脳への刺激が増えます。
こちらも栄養素と同じく、身体の内側からアンチエイジング効果を得ることにつながります。
噛むことは脳の活動を活性化させ、記憶力や認知機能を高めることにつながります。
逆に言えば、噛む機会が少ないと認知症などの発症リスクが高まるということになります。
入れ歯を装着することで、噛む刺激がしっかり脳に伝わり、脳の活性化に貢献します。
脳が若ければ、思考やそれに基づく見た目の若さもキープしやすいです。
まとめ
歯を失ったことから、なんとなく入れ歯を選択しようとしている方もいるかもしれません。
もちろん、入れ歯は失った歯をカバーするためのものですが、実際装着する際は前述したようなアンチエイジング効果もあることを知っておきましょう。
また入れ歯には費用面やメンテナンスのしやすさなど、他にも秀でた部分がいくつかあるため、他の治療法と比較するためにはこちらも知っておくべきです。