予防歯科と聞くと虫歯予防をイメージする方も多いかと思いますが、それと同じくらい重要なのが歯周病予防です。
歯周病は悪化すると全身疾患につながるリスクもあるため、なんとしても発症を防がなければいけません。
今回は、歯周病予防に効く歯茎マッサージの方法を中心に解説します。
指を使った歯茎マッサージのやり方
指を使って行う歯茎マッサージは、まず爪を短く切り、手をキレイに洗うところから始まります。
準備ができたら、人差し指または親指と人差し指の腹を歯茎に当てます。
そのまま歯と歯茎の境目から歯の根元に向かって、または歯茎全体を優しく円を描くようにマッサージします。
上下の顎、表側や裏側、歯茎の一番奥まで丁寧に行います。
このとき、強く押しすぎず、気持ち良い都感じる程度の優しい圧力で行うのがポイントです。
歯ブラシを使用した歯茎マッサージのやり方
歯周病予防に効く歯茎マッサージには、歯ブラシを使用した方法もあります。
歯茎マッサージに使用する歯ブラシは、毛先がやわらかめの歯ブラシです。
こちらを用意したら、歯茎に対して垂直ではなく、少し角度をつけて当てます。
その後、細かく振動させるように動かします。
ゴシゴシと横に動かすのではなく、歯ブラシの先だけを細かく動かすようなイメージです。
これらの方法で歯茎マッサージをすることにより、歯茎の血行が促進され、新陳代謝が高まります。
また歯茎マッサージによって歯周病の原因菌に対する抵抗力が高まり、歯周病予防や歯茎の引き締めに効果が期待できます。
歯茎マッサージを行う際の注意点
歯茎マッサージを行う場合、指や使用する器具は常に清潔な状態を保たなければいけません。
また歯茎はデリケートなため、傷つけないように優しく行います。
さらにすでに歯茎の出血や腫れなど、歯周病とみられる症状がある場合は、マッサージを控えるか歯科医師に相談してから行うようにしてください。
ちなみに、歯茎のマッサージを行うだけでは、歯周病予防は不十分です。
正しいブラッシング方法を身に付けることや、歯科クリニックで歯石取りを受けることなどが求められます。
まとめ
歯周病は非常に発症率の高い疾患でありながら、一度発症すると完全に治すのは難しいです。
虫歯のように治療を受ければ良いというわけではないため、より一層予防に力を入れるべきだと言えます。
また歯茎マッサージはその一環として、空いている時間などに気軽にできるのがメリットです。
ただし歯茎のマッサージをしているからといって、ブラッシングや定期検診などの基本的なオーラルケアをおろそかにして良いわけではありません。




