歯科クリニックで行われる代表的な歯周病治療と言えば、やはりスケーリングが挙げられます。
スケーリングは、専用の器具でプラークや歯石を取り除く施術であり、大幅に歯周病の症状を改善できます。
今回は、スケーリングで麻酔が不要なケースと必要なケースについて解説します。
スケーリングで麻酔が不要なケース
スケーリングは、専用の器具で歯や歯茎の汚れを削り取りますが、必ずしも麻酔が施されるとは限りません。
例えば歯茎よりも上に付着している歯石を除去する場合や、軽度の歯肉炎の場合などは、通常麻酔が使用されないことが多いです。
このようなケースでは、汚れを除去してもそこまで痛みが生じることがないからです。
ただし痛みはほとんどなかったとしても、スケーラーという器具が触れたことにより、多少出血が見られることは考えられます。
出血に関しては、施術の途中にうがいをして口内をキレイにする時間が設けられます。
スケーリングで麻酔が必要なケース
スケーリングで麻酔が必要なケースとしては、まず歯茎の下の歯石を除去するケースが挙げられます。
歯周病が進行し、歯茎の奥深くにまで歯石が及んでいる場合、器具が歯茎の内部に触れるため、痛みや不快感を伴います。
このような施術はルートプレーニングと呼ばれ、通常麻酔を用います。
また歯茎の上側の歯石除去であっても、知覚過敏が強い方や痛みに不安がある方には、歯科医師の判断で麻酔を施すこともあります。
もちろん、患者さんの自己申告があれば、麻酔を使用してもらうことができます。
ちなみに、口内に付着している歯石の量が多い場合も、患者さんの負担軽減のために麻酔を使用するのが一般的です。
スケーリングで使用される麻酔の種類
スケーリングで使用される麻酔は、主に局所麻酔です。
こちらは一般的な虫歯治療などで用いられるものと同じです。
正確には、まず表面麻酔が施されるケースが多いです。
こちらは注射針を刺す痛みを軽減するために、歯茎の表面にジェルやスプレーを塗布して麻痺させるものです。
その後、施術を行う範囲に直接局所麻酔を駐車し、治療中の痛みを効果的に抑えます。
まとめ
スケーリングを受けたいものの、痛みに不安があってなかなか施術を受けられないという方もいるかと思います。
軽度の歯肉炎の場合、そこまでスケーリングは痛みを伴いませんし、もし痛みに敏感なのであれば、歯科医師に相談して麻酔を使用してもらうこともできます。
もちろん、麻酔をしても施術中の違和感が気になるという場合は、遠慮なく手を上げるなどして伝えるべきです。




