歯周病予防のために欠かせないブラッシングでは、歯ブラシや歯磨き粉選びに時間をかけることも大切です。
また歯磨き粉を選ぶ際は、どのような歯周病予防成分が含まれているかをチェックすることが望ましいです。
今回は、歯周病予防成分の一つである“アラントイン”について解説します。
アラントインの概要
アラントインは、歯磨き粉などの歯周病ケア製品に含まれる有効成分の一つです。
具体的には組織修復作用や抗炎症作用などを持っています。
アラントインを適用させることで、歯茎の細胞を活性化し、傷ついた組織の治癒を促進します。
また歯茎の炎症を抑え、腫れや出血といった歯周病の症状を改善する効果も期待できます。
さらに、アラントインは刺激が少なく、敏感な歯茎にも使用しやすいという特徴もあります。
ちなみにアラントインは歯磨き粉だけでなく、歯周病用の塗り薬などの医薬品・医薬部外品にも広く配合されています。
アラントインにおける副作用のリスク
アラントインは、歯磨き粉や塗り薬といった一般的な使用方法であれば、ほとんど副作用の心配はありません。
しかし、ごく稀に副作用が出ることがあります。
具体的には、体質によるアレルギー反応やかゆみ、発疹などの過敏症状が現れることが考えられます。
もし異常を感じたのであればすぐに使用を中止し、歯科医師に相談しなければいけません。
ちなみに一部の見解では、アラントインが肌の早期再生を促すため、敏感肌の場合は長期的に見ると肌を不安定にさせるリスクがあるとの指摘があります。
しかしこちらは化粧品などの外用使用に関する一般的な懸念であり、歯磨き粉などの歯周病ケア製品との関連性は薄いとされています。
根本的な歯周病治療は歯科クリニックで
アラントインは歯周病予防成分として効果を発揮しますが、あくまで歯茎の組織修復や炎症抑制を助ける対症療法的な成分です。
そのため、根本的に歯周病を治すことはできません。
もし根本的に歯周病を治療したいのであれば、歯科クリニックでスケーリングやルートプレーニングといった専門的な治療を受ける必要があります。
これらは歯周病の原因であるプラークや歯石を機械的に除去するものです。
まとめ
歯周病は歯茎の腫れや出血などを引き起こすだけでなく、さまざまな全身疾患につながることでも知られています。
そのため、普段のブラッシングでは、必ず予防することを意識しなければいけません。
またそのときには、アラントインなどの有効成分が含まれた歯磨き粉を使用しなければいけません。
含有成分については、製品の裏面を見ればすぐに確認できます。




