カップラーメンは、お湯さえ用意できれば手軽に食べられる加工食品です。
料理をする時間がない方などは、ついつい食事をカップラーメンで済ませる機会も多くなりますが、こちらには歯周病を悪化させるリスクがあります。
今回は、カップラーメンと歯周病の相性が悪い主な理由について解説します。
糖質や塩分が多い
カップラーメンには、糖質や塩分が多く含まれています。
糖質は歯周病菌のエサであり、プラークを形成する原因となるため、摂取することで歯周病は悪化します。
そのため、カップラーメンを食べる機会が多いほど歯周病悪化のリスクも高まります。
また塩分については、免疫力を低下させる働きがあります。
歯周病は、歯周病菌という細菌に感染することによって生じる感染症です。
つまり免疫力が低下すると、身体が歯周病菌にうまく対抗できなくなり、歯周病がどんどん進行してしまうということです。
麺がやわらかい
カップラーメンは、お湯を入れて数分待つことで、乾麺が水分を吸って食べられるようになります。
またこの麺はやわらかめであり、歯に残りやすい性質があります。
食べカスが歯に残ると、時間が経過するにつれて少しずつプラークに変化していきます。
プラークはいわば細菌の温床であり、歯周病を予防するにあたっては絶対に増やしてはいけないものです。
さらに、プラークの状態になっても口内から除去されない場合、石のように硬い歯石というものに変化します。
歯石は自宅でのブラッシングでは取り除けないため、歯科クリニックで歯周病治療を受けない限り、歯周病の進行は継続します。
栄養バランスが悪い
カップラーメンは栄養バランスが悪く、こちらも歯周病を悪化させる原因です。
前述の通り、カップラーメンは糖質や塩分を多く含んでいます。
一方でビタミンやミネラル、食物繊維などは不足しています。
身体のあらゆる組織をつくるタンパク質についても、カップラーメンだけでは十分に摂取できません。
また摂取する栄養が偏ると、免疫力が低下して体調不良につながるおそれがあります。
さらにこのような不健康な状態は、歯周病菌が活発に動き、症状を悪化させる原因にもなります。
まとめ
カップラーメンの手軽さは、忙しい日々を送る方にとって非常にありがたいものです。
しかし、頻繁に食べると歯周病の悪化が顕著になるため、注意してください。
またカップラーメンには生活習慣病のリスクも潜んでいるため、食べるとしても数日に1回にしておきましょう。
ちなみにカップラーメンだけでなく、当然カップ焼きそばやカップうどんなどにも気を付けるべきです。