虫歯治療中、スムーズに治療を進めるため、患者さんはおとなしくしておくことが望ましいです。
また治療に伴い、口は必ず開けることになりますが、このときどれくらい開けるべきなのでしょうか?
また目の開閉や正しい息の仕方はどのようなものなのでしょうか?
今回はこれらの点について解説します。
虫歯治療中、口はどれくらい開ける?
虫歯治療中に口を開ける場合、そこまで大きく開ける必要はありません。
具体的には、指が2~3本程度入るくらいで十分です。
唇や粘膜はやわらかく伸びるため、これくらい開けるだけでも虫歯治療はスムーズに行えます。
よく歯科医師に気を遣い、限界まで大きく開けてくれる患者さんがいますが、こちらはかえって器具が入りにくくなることにつながります。
また何より患者さんの負担が大きくなるため、ある程度口内が見える程度に開ければ問題ないと覚えておきましょう。
虫歯治療中は目を閉じる?
虫歯治療中は、目を開けていても閉じていても構いません。
虫歯治療の様子がわからず、不安になるのが怖いという方は、目を開けた状態で治療を受けるのがおすすめです。
ただし、目を開けると治療中に薬液などが目に入る可能性があります。
そのため、どちらかというと目を閉じた方が良いと言えます。
ちなみに虫歯治療中は、目の部分にタオルがかけられることも多いです。
上を向いている状態のため、目を開けていると歯科医師や歯科衛生士と目が合い、少し恥ずかしい思いをするかもしれませんが、タオルがある場合は問題ありません。
虫歯治療中の息の仕方は?
虫歯治療中は、口ではなく鼻で呼吸することを意識しましょう。
口で呼吸してしまうと、口内に水が溜まってしまい、気道を確保しづらくなります。
また治療中喉に水が流れ込むのを防ぐには、口内を少しだけ斜めにすることで対処できます。
顔ごと横に向けたい場合は、危険なため前もって歯科医師に確認を取りましょう。
もちろん治療中に苦しくなったり、口を開けているのがつらくなったりした場合は、無理をせず手を挙げましょう。
手を挙げれば、その時点ですぐに休憩の時間を設けてくれます。
まとめ
虫歯治療では、患者さんの負担を軽減するために、さまざまな工夫が行われています。
さらに患者さん自身も工夫することで、治療の痛みや違和感、不快感などは大幅に軽減される可能性が高いです。
もちろん、治療前に要望を伝えていれば、歯科医師はその要望にできる限り応えてくれます。
そのため、気になることや苦手なことなどがある場合は、治療前に解決しておくことをおすすめします。