入れ歯は毎日使用するものであり、歯を失った方にとっては必要不可欠なものです。
また入れ歯は1人につき1つ作製するというイメージですが、実際はまったく同じものをもう1つ作製しておいても構いません。
今回は、予備の入れ歯を作製することのメリットを中心に解説します。
緊急時に対応できる
予備の入れ歯をあらかじめ作製しておけば、緊急時でも迅速に対応できます。
例えば、長年使用していたメインの入れ歯が破損してしまったとします。
このとき、割れた入れ歯をそのまま装着すると、入れ歯だけでなく口内環境にも悪影響を及ぼす可能性があります。
一方、スペアの入れ歯を持っていれば、歯科クリニックに通うまでの間は失った歯をカバーすることができます。
特に歯科クリニックが開いていない夜の時間帯に、入れ歯が破損したときなどはとても便利です。
修理中にも使用できる
予備の入れ歯は、メインで使用している入れ歯を修理している間も使用することができます。
入れ歯の修理には、ある程度時間がかかることがあります。
バネが少し緩んだ程度であれば、30分~数時間程度で修理できますが、金具の変形や入れ歯の破損が大きい場合は数日間、長ければ数週間かかることも考えられます。
このとき、メインの入れ歯と同じ形状の予備を持っていれば、修理期間が長くなっても不便さを感じることがなくなります。
入れ歯を修理に出している間も、食事を摂ったり会話をしたりすることをやめるわけにはいきません。
そのため、予備の入れ歯で失った歯を補うことはとても大切です。
予備の入れ歯を作製する場合の注意点
予備の入れ歯を作製する場合、当然入れ歯を1つ作製する場合よりは費用がかかります。
ただし、保険診療の入れ歯であれば、それほど費用が高額になることはありません。
また予備を持っているという意識が強すぎると、メインの入れ歯の使い方が雑になってしまうことがあります。
例えば硬いものを頻繁に食べたり、使用後のメンテナンスを怠ったりすることが考えられます。
普段使用するのはあくまでメインの入れ歯であるため、予備があったとしても丁寧に使うことを意識しましょう。
まとめ
冒頭でも触れた通り、入れ歯は歯を失った方にとってなくてはならないものです。
特に総入れ歯については、装着していなければほとんどのものが食べられず、発音もかなり不明瞭になります。
そのため、メインの入れ歯が使えなくなった場合に備え、予備を作製しておくのがおすすめです。
もちろん、メインと予備の入れ歯の形状さえ合わせれば、素材などはまったく同じでなくても問題ありません。