歯周病はチョコレートやクッキーといった糖分の多い食品、やわらかく歯に付着しやすい食品を頻繁に食べることで発症しやすくなります。
また冷凍食品についても、歯周病との相性が良くないことで知られています。
今回は、冷凍食品の摂取が歯周病のリスクを高めてしまう理由を中心に解説します。
冷凍食品が歯周病のリスクを高める理由
冷凍食品は加工食品であり、ビタミンやミネラルといった重要な栄養素が不足しがちです。
そのため、頻繁に摂取していると免疫力が低下します。
また免疫力が低下すると、歯周病菌への抵抗力が弱まり、菌が増殖して歯周病を発症しやすくなります。
もちろんすでに歯周病の初期症状が出ている方は、歯茎の炎症や出血、歯を支える骨の破壊といったさまざまな症状が悪化するおそれがあります。
冷凍食品が口内に与えるその他のデメリット
冷凍食品には硬いものや辛いもの、酸味の強いものなどもあり、これらは歯茎だけでなく歯や口腔粘膜を刺激し、炎症を起こす可能性があります。
また冷凍食品に含まれている食品添加物には、アレルギーや過敏症の原因になるだけでなく、口内環境に影響を与えるものもあります。
さらに、冷凍食品を解凍する際には、ドリップと呼ばれる水分が出ることがあります。
こちらには栄養分やうま味成分が含まれているため、解凍時に流れ出てしまうことにより、口内環境を良くするための栄養が損なわれることも考えられます。
冷凍食品におけるその他のデメリット
冷凍食品は、冷凍や解凍の過程において食品の細胞が破壊され、食感が悪くなることがあります。
特に、水分を多く含む野菜はこの傾向が強いです。
また同量の生鮮食品と比較すると、冷凍食品の方が割高になることも多いですし、国産ではなく輸入原材料を使用している冷凍食品も多々あります。
さらに、冷凍食品には冷凍焼けのリスクもあります。
冷凍焼けは、冷凍食品の表面が乾燥し、変色・変質してしまう現象です。
冷凍焼けが起こると、見た目が悪くなるだけでなく、食感が悪化したり風味が劣化したりすることがあります。
さらに冷凍焼けによって酸化した脂肪は、長期間にわたって摂取すると健康に悪影響を及ぼすことが考えられます。
まとめ
冷凍食品は温めるだけで気軽に食べられるため、おかずを1品増やしたいときやお弁当などに使用する方も多いかと思います。
しかし、毎日のように冷凍食品を食べていると、確実に歯周病の発症リスクは高くなります。
また口内環境全般に悪影響を与えることや、摂取するにあたって問題が生じることもあるため、なるべく生鮮食品をメインに摂取すべきです。