虫歯を予防するために摂取しなければいけない栄養素の一つに、カルシウムが挙げられます。
こちらは歯をつくる主成分で、主に乳製品や魚類などから摂取できます。
またカルシウムを多く摂取するために、魚は骨ごと食べるのが望ましいとされています。
今回は、虫歯予防として魚を骨ごと食べる際のポイントを解説します。
魚を骨ごと食べることのメリット
魚を骨ごと食べることにより、カルシウムが多く摂取でき、歯や歯槽骨が丈夫になります。
また骨はしっかり噛まなければ噛み砕けないため、摂取することで必然的に咀嚼回数が増えます。
咀嚼の回数が増えると、唾液の分泌が促進され、口内の食べカスやプラークを洗い流してくれます。
さらに、骨ごと魚を食べることで免疫力が高まり、虫歯菌や歯周病菌といった細菌への抵抗力が高まるのもメリットです。
魚を骨ごと食べる際のポイント
魚の骨は、よく噛み砕かなければ喉に刺さることがあります。
特に、小さな小骨は一度刺さるとなかなか取れない可能性が高いため、しっかり噛んでから飲み込むようにしましょう。
また大きい骨については、消化しにくいだけでなく、喉に詰まらせて呼吸に影響が出ることも考えられます。
そのため、背骨など大きい骨は食べるのを避けるか、調理法を工夫して食べやすくするべきです。
もし喉に骨が刺さってしまったのであれば、ご飯をそのまま飲み込むなどして無理に自力で取ろうとせず、耳鼻咽喉科を受診してください。
魚を骨ごと食べる場合の工夫について
硬い魚の骨を食べるのが苦手な方は、調理法を工夫して食べやすくすることも大切です。
例えば焼き魚については、香ばしく食べやすいですが、骨は硬い状態のまま残ってしまいます。
そのため、硬い骨を避けたい方は、圧力鍋で調理しましょう。
圧力鍋で調理すれば、骨に含まれるコラーゲンがゼラチン化し、骨までやわらかく食べやすくなります。
通常の鍋で煮込む場合と比べて、調理時間も大幅に短縮できます。
また酢漬けにして食べる方法もおすすめです。
酢の酸味によって魚の骨がやわらかくなり、食べやすくなる上に、カルシウムやマグネシウムの吸収も良くなります。
まとめ
虫歯予防の一環として、魚を食べることが大事なのは多くの方がご存知だと思います。
しかし、無理やり骨まで食べてトラブルを起こさないように注意しなければいけません。
一度骨が刺さると、トラウマで魚を摂取できなくなるおそれもあります。
しっかり喉に刺さらないような食べ方、調理方法を実践すれば、歯を強くするために必要なカルシウムは十分に摂取可能です。