歯科クリニックが苦手な子どもに虫歯治療を受けさせるのは、親御さんにとってとても大変なことです。
また、やっとの思いで治療を終えたものの、帰宅後にまた新たな問題が起こることもあります。
それが、唇を噛むというというトラブルです。
今回は、虫歯治療後に子どもが唇を噛みやすい理由や対処法などを解説します。
虫歯治療後に子どもが唇を噛みやすい理由
子どもは虫歯治療の後、誤って唇を噛んでしまい、傷ができたり腫れたりすることが多いです。
こちらは咬傷と呼ばれるもので、主に虫歯治療時に使用する麻酔が原因で起こります。
虫歯治療を行う際は、痛みを軽減するために局所麻酔を使用しますが、こちらは効果が切れるまでにある程度時間がかかります。
また麻酔が効いている間、口周りには感覚がないため、子どもは誤って唇を噛んでしまうことがあります。
ちなみに子どもが唇を噛みやすい理由としては、大人と比べて“麻酔が効いている”ということへの意識が薄いことも挙げられます。
唇を噛んで放置することのデメリット
子どもが虫歯治療後、唇を噛んだ状態を放置すると、傷が徐々に口内炎のように変化します。
そのため、痛みが出たり治るまでに時間がかかったりすることがあります。
また傷口から細菌が入り、感染症を引き起こすことも考えられます。
子どもは免疫力が未発達なため、大人に比べて感染症のリスクが高いです。
子どもが唇を噛んだときの対処法
唇を噛んでしまった部分に腫れがある場合、清潔な冷たいタオルなどで冷やすことをおすすめします。
氷や保冷剤など、冷たすぎるものは傷口への刺激になるため、使用を避けましょう。
また傷がある場合、清潔なガーゼで軽く押さえたり、うがい薬でうがいをしたりして清潔に保ちます。
腫れや傷がそこまでひどくない場合は、数日で症状が落ち着きますが、もし長引くようであれば歯科クリニックを受診しましょう。
ちなみに、虫歯治療で麻酔を行った後は、歯科医師から食事を開始しても良い目安の時間が伝えられます。
子どもが食事を欲しがるからといって、目安の時間よりも早くあげてしまうと、咬傷のリスクは高まります。
まとめ
子どもに虫歯治療を受けさせることに苦戦した親御さんは、治療が終わってほっとしているかと思います。
しかし、治療を終えてある程度時間が経過するまでは、まだ安心できません。
また子どもの歯は、大人の歯よりもやわらかく、虫歯を発症しやすいです。
そのため、ブラッシングや食事の与え方に気を付けなければ、またすぐに虫歯治療を受けさせなければいけなくなります。