虫歯を発症しているにもかかわらず、すぐ歯科クリニックに通わないという方は少なくありません。
こちらは歯科クリニックに苦手意識があったり、通う暇がなかったりすることが理由です。
しかし、虫歯を放置すると全体的なコストは高くなるため、注意が必要です。
今回は、なぜコストがかかりやすいのかについて解説します。
神経の治療をしなければいけないから
虫歯を放置することでコストがかさむ理由としては、まず神経の治療をしなければいけないことが挙げられます。
中程度くらいまでの虫歯であれば、穴が開いてしまった部分を削り、詰め物や被せ物を装着するだけで済みます。
一方重度にまで進行した虫歯は、神経がダメージを受けているため、根管治療というものを行わなければいけません。
根管治療は、歯の奥深くの根管に存在する汚れや神経を除去する治療で、何回も治療を受けなければいけません。
そのため、通常の虫歯治療よりも費用は高くなります。
通院の回数が増えるから
先ほど、重度の虫歯は根管治療を受けなければ治せないという話をしました。
また根管治療は複数回にわたって行われるものであり、通院回数も多くなります。
通院回数が多くなるということは、必然的に通院費用もかかりやすくなるということを意味しています。
例えば徒歩や自転車で通える範囲の歯科クリニックであれば良いですが、電車で通わなければいけない場合は電車賃がかかります。
もちろん車で通う場合、歯科クリニックに駐車場があったとしても、ガソリン代はかかります。
駐車場がない場合は、コインパーキングに停めるためのコストもかかります。
自由診療を選択しなければいけない可能性があるから
虫歯を放置し続けた結果、抜歯を選択するしかなくなった場合、失った歯は人工物でカバーしなければいけません。
このとき、インプラント治療などを選択しなければいけない場合、コストはとても高額になります。
インプラント治療は、人工歯根を埋め込んだところに人工歯を被せるという非常に優れた治療です。
しかし原則保険が適用されない自由診療であり、歯1本の治療を行うだけでも数十万円のコストが発生します。
まとめ
歯に穴が開くほど進行した虫歯は、放置していても自然に治ることはありません。
つまり、虫歯を治療せずに放置することは、まったく意味のないことだということです。
もちろん、なかなか通院できない事情がある方もいますが、虫歯治療はあらゆる事柄よりも優先すべきだと言えます。
悪化した虫歯は口内環境を壊滅させるだけでなく、費用の高額化や全身疾患にもつながることがあるため、注意してください。