ホームホワイトニングにおける最大のメリットは、施術を行う際にわざわざ歯科クリニックに通わなくても良いという点です。
しかしこれは裏を返せば、患者さんがルールを守って施術を完了させなければいけないということでもあります。
今回は、ホームホワイトニングでやってしまいがちなNG行動について解説します。
施術前後のブラッシングを怠る
ホームホワイトニングを行う際、施術前後のブラッシングを忘れてしまうというケースはよくあります。
薬剤が塗布されたマウスピースを装着する前に、しっかりブラッシングで汚れを落とさなければ、ホワイトニングの効果は半減してしまいます。
さらにホームホワイトニングが終わった後も、ブラッシングで薬剤の残りを除去することが望ましいです。
このとき、いつも以上に優しく磨くことを心掛けましょう。
また研磨剤入りの歯磨き粉を使用することでも、知覚過敏のリスクが高まります。
薬剤を塗布しすぎる
ホームホワイトニングでは、薬剤を大量に塗布する方もいます。
しかし、既定の量以上に薬剤を使用しても、ホワイトニングの効果がアップすることはありません。
むしろ歯や歯茎に薬剤が流れてしまい、口内がダメージを負う可能性があります。
また長時間、薬剤を塗布したマウスピースを装着し続けるのもNGです。
ホームホワイトニングで使用する薬剤は、オフィスホワイトニングのものと比べて濃度が低いですが、2時間以上歯に触れると危険です。
特にホームホワイトニングの途中で寝てしまった場合、知覚過敏や歯茎のトラブルが起こる可能性は高まるため、注意しなければいけません。
薬剤を直接歯に塗る
ホームホワイトニングのマウスピースに苦手意識を持っていたり、合わなかったりする方は、薬剤を綿棒のようなもので直接歯に塗布しようと考えます。
しかし、この方法はホワイトニングとしてあまり効果的ではありません。
マウスピースでカバーしていない場合、薬剤が口内の水分によって流れ、歯にしっかり浸透しないからです。
またこの方法では、歯茎や唇などの粘液に薬剤が付着し、炎症を起こす可能性も高まります。
まとめ
ホームホワイトニングの正しい方法については、必ず歯科医師から説明があります。
そのため、実際一人で施術を行うことになっても、その内容を守らなければいけません。
「この方が楽」「この方が効果は出そう」と勝手に判断すると、せっかくの施術が無駄になってしまいます。
もちろん、知覚過敏などのトラブルが発生すると、ホワイトニングを中断して別の治療を受けなければいけないことも考えられます。