子どもの生活リズムを正しいものにするのは、親御さんの務めの一つです。
特に幼い子どもは、朝になったら起き、夜になったら寝るという意識がそれほど強くありません。
また夜更かしをしてしまうと、子どもは虫歯のリスクが高まります。
今回はこちらの理由や主な対策について解説します。
夜更かしをする子どもが虫歯になりやすい理由
子どもの夜更かしが虫歯につながりやすいことには、唾液の分泌や食事のタイミングなどが関係しています。
夜になると副交感神経が優位になるため、唾液の分泌量は必然的に減少します。
唾液には、虫歯菌の増殖を抑えたり口内を洗い流したりする作用があるため、夜更かしをすればするほど虫歯のリスクは高まります。
また夜更かしをする子どもは、夜間に食事を摂ってしまうケースも多くなります。
寝る前に食事を摂ると、歯に付着したプラークが活動する時間が長くなり、虫歯につながりやすいです。
夜更かしと虫歯に関する研究
2019年、北海道大学大学院歯学研究院において、夜型の生活習慣は虫歯のリスクを高めるという研究結果が発表されました。
具体的には、6歳以下の子どもの虫歯の本数と、就寝時刻や夕食時刻との関係性を調査したところ、生活習慣が不規則な子どもほど虫歯が多い傾向にあることがわかっています。
中でも就寝時間が遅い子どもほど虫歯が多く、夕食時刻が遅い、夕食を決まった時間に食べていない、間食の回数が多いという子どもにも同様の傾向が見られました。
子どもの夜更かし対策
子どもの夜更かしやそこから来る虫歯を防ぐには、まず午前中に日の光をたっぷり浴びさせることが大切です。
朝になったら必ずカーテンを開け、室内に日光を採り入れるようにしましょう。
また日中には運動をさせることも大切です。
日中の適度な運動は、体内リズムを整え良い睡眠につながります。
可能であれば、日の光をたっぷり浴びる野外運動が望ましいです。
さらに、就寝前の光はなるべく避けましょう。
例えば夜の照明を弱くしたり、暖色系の照明を使用したりするのが効果的です。
その他、スマートフォンやタブレットの使用頻度も減らすべきです。
まとめ
子どもの夜更かしは、虫歯につながりやすいだけでなく、他にもさまざまなデメリットがあります。
例えばイライラや集中力低下、成長ホルモンの分泌量低下など、心身にさまざまな悪影響を及ぼします。
特に成長ホルモンの分泌量低下は、身長が伸びにくくなることにつながるため、できる限り避けるべきです。
そのため、親御さんは本記事で触れた対策を行い、子どもが健康的な生活リズムに慣れるようにしなければいけません。