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【上尾市の歯医者】根管治療で行われる抜髄の内容について解説します

一般的な虫歯の治療は、歯の表面の虫歯に感染している部分を削り取ることが多いのですが、虫歯が悪化すると表面だけではなく、歯の内部の治療も必要となります。

特に、歯の奥にある根管という部分の治療のことを、根管治療といいます。

根管治療の最初に行う抜髄が、どのような治療なのかを解説します。

 

抜髄はどのような治療?

 

歯の構造は、表面を覆うエナメル質、内側の象牙質、さらに内側の歯髄に分けられます。

歯髄は、歯の神経や血管などが集まっている部分です。

一般的に歯の神経というと歯髄のことを指します。

虫歯は、最初に歯の表面のエナメル質に感染しますが、治療が遅れると奥の象牙質、さらには歯髄に感染していきます。

虫歯に感染した歯髄は、エナメル質とは違って削れないため、抜き取らなければなりません。

歯髄を抜き取ることを抜髄といい、歯の神経を除去するというのは抜髄のことを指します。

虫歯に感染した歯髄を放置していると、歯髄炎になってしまうので注意しましょう。

歯髄炎は、一度かかると健康な歯髄に戻ることはありません。

抜髄は、麻酔をかけたうえで行います。

歯髄炎を放置すると、歯髄は壊死して腐敗するので、感染根管治療が必要になります。

 

抜髄はどのような治療を行うのか

 

抜髄の治療内容は、虫歯の治療とは大きく異なります。

詳しい内容は歯科医院によって若干異なる点があるため、基本的な手順がどのようなものか解説します。

最初に行うのは、局所麻酔です。

しかし、中には痛みが強い・麻酔が効きにくい体質であるなどの理由により、局所麻酔を打ってもなかなか効かない人もいるので注意しましょう。

麻酔が効きづらい場合は、事前の処置が必要です。

歯髄を鎮痛剤の投与で弱らせておくと、痛みが生じにくくなります。

麻酔が効きにくい場合は、できるだけ事前に申告しましょう。

治療を行う際は、細菌に感染しないようにラバーダム防湿で患部を保護します。

根管治療は根管を露出して治療するので、何も対策をしなければ細菌が直接根管に侵入してしまいますが、ラバーダム防湿によって細菌の侵入を防ぐことができます。

歯髄を除去した後は、根管の内部をファイルという器具で清掃し、汚れを残さず掻き出して薬品による洗浄を行い、殺菌します。

再感染しないよう、しっかりと密閉したら治療は完了です。

 

まとめ

 

虫歯が悪化して、歯髄まで感染した場合は歯髄炎となるため、抜髄して歯髄を除去しなければなりません。

歯髄はエナメル質と異なり、感染した部分だけを削り取るというわけにはいかず、全て除去する必要があります。

抜髄は麻酔をかけて行いますが、麻酔が効きにくいという場合は事前に申告して、鎮静剤によって歯髄を弱らせておくなどの対策をしてもらいましょう。

【上尾市の歯医者】根管治療で行われる洗浄・消毒とは何か解説します

根管治療は、一気に治療をするのではなく段階的に行っていきます。

最初に行うのは虫歯の原因菌に感染している箇所の除去ですが、除去を終えた後は根管内の洗浄・消毒を行います。

洗浄・消毒はどのように行うのでしょうか?

具体的な治療内容について、解説します。

 

洗浄・消毒はなぜ必要か

 

歯は、外側からエナメル質、象牙質、歯髄という3つの層に分かれています。

このうち、エナメル質や象牙質に感染している場合は感染箇所を削り取るという治療方法が一般的です。

根管治療が必要となるのは、歯髄に感染してしまった場合です。

歯髄が虫歯菌に感染している状態では、神経の通り道である根管の内部にも虫歯菌が侵入しているため、根管内の歯髄も除去しなくてはなりません。

抜髄によって神経も除去されるため、根管は空洞になっているか死んだ神経だけが残った状態となっています。

細菌に抵抗するための免疫も、歯髄に含まれる血管を通じて得られますが、抜髄すると血管も除去されるため、免疫を得られなくなります。

服用薬に含まれている成分も、血管がなければ届きません。

よって、根管の中にいる細菌を除去するには、外部からの物理的な方法が必要となるのです。

洗浄して汚れを洗い流し、落としきれなかった細菌を消毒で除去することで、根管内がきれいになります。

 

洗浄・消毒の方法

 

根管内を洗浄・消毒する際は、具体的にどのような方法で行うのでしょうか?

無理な力を加えると、根管や歯を痛めることになるため、細心の注意を払って行わなければなりません。

まず、根管内の消毒は専用の薬剤を使用して行います。

消毒の際は、根管内に細菌が侵入するのを防ぐとともに薬剤が口内にこぼれるのを防ぐために、ラバーダム防湿を行った方がいいでしょう。

根管治療を行う際は、一度に行うのではなく複数回に分けて行うケースが多いのですが、治療を中断せざるを得ない場合などは、根管に消毒薬を封入しておくなど細菌の増殖を防止する処置を行わなくてはいけません。

 

まとめ

 

根管治療では、抜髄といって歯髄を除去する治療を行いますが、抜髄後に残った歯髄などを徹底的に除去するため、洗浄・消毒を行う必要があります。

感染した歯髄が少しでも残っていると、膿が出る原因になったり他の歯に感染したりするため、残さず除去しなければなりません。

消毒薬などはいくつかの種類があるため、苦手なものがあれば事前に相談しておきましょう。

治療を中断する際の処置もあるので、中断する場合も相談してください。

【上尾市の歯医者】根管治療で行われる根管充填とは何かを解説します

根管治療を行った後は、根管に薬剤を詰める根管充填を行います。

根管充填には主に側方加圧充填法と垂直加圧充填法という2つの方法がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?

また、どのように使い分けられるのでしょうか?

根管充填の方法の違いについて、解説します。

 

側方加圧充填法とは?

 

根管治療で根管を洗浄・消毒した後は、根管に細菌などが進入しないように根管充填材というものを詰め込み、隙間を作らないようにします。

根管充填材には、液体糊のような流動性のあるものとガッタパーチャという固形のものがあります。

固形であるガッタパーチャを充填する方法が2種類に分かれているのです。

側方加圧充填法は、棒状のガッタパーチャにシーラーという接着剤をつけて根管へと詰め込み、隙間にスプレッターという器具を入れて横への圧力をかけていくという方法です。

日本において、主流となっています。

横向きに圧力をかけると根管に隙間ができるため、できた隙間に最初のものより細いガッタパーチャを挿入して、再び圧力をかけます。

再び隙間を作って詰めるというのを何度か繰り返し、どうやってももう入らないという状態になるまで繰り返していくのです。

根管内が埋まったら、はみ出している部分をヒートプラガーという熱を発する器具で切断し、熱がない状態でガッタパーチャを上から押し込んでいくことで、根管充填は完了します。

 

垂直加圧充填法とは?

 

垂直加圧充填法は、ガッタパーチャを根管に詰め込んだらそのまま上から押し込んでいくという方法です。

ガッタパーチャは熱を加えると柔らかくなるため、熱して押し込み流動性を高めて隙間なく埋まるようにします。

垂直加圧充填法には、オピアン法やCWCT法、K.SRCT法などいくつかの方法がありますが、特にアメリカで用いられているのはCWCT法です。

したがって、米国式根管治療といえば一般的にはCWCT法を指します。

垂直加圧充填法は、熱で柔らかくして詰め込み、冷えた時に固まるため、隙間などを埋めやすく根の先がほぼ確実に閉鎖されるという点がメリットです。

しかし、側方加圧充填法でもヒートプラガーで最後に熱するため、隙間は十分に埋まるでしょう。

 

まとめ

 

根管充填の方法は、長い年月をかけて変化しています。

かつては採用されていた方法も、その欠点を踏まえてさらに改良していくことで、より確実に根尖孔を埋めて細菌の侵入も防ぐことができるようになっているのです。

オピアン法も、かつては主流でしたが今は廃れています。

代わりに、良いところを残した方法が生み出されているのです。

歯科医院によって根管充填の方法は異なるため、事前に確認してみてください。

【上尾市の歯医者】根管治療が困難なのはどのようなケースがあるか解説します

虫歯が悪化すると根管治療を行う必要が生じますが、時に治療が困難なケースもあります。

根管治療が困難なのは、なぜでしょうか?

また、特に治療が困難なケースとは、具体的にはどのようなケースでしょうか?

根管治療の難しさについて、解説します。

 

なぜ、根管治療は困難なのか

 

根管治療は、非常に困難な治療方法です。

困難である原因は、治療する場所にあります。

根管治療にはいくつかの治療方法がありますが、どの治療方法でも歯茎に埋まっている歯根まで治療を行います。

歯根の内部は目に見えないため、基本的に手探りでの治療となるのです。

イラストで歯を見ると、歯根はまっすぐに伸びる形で描かれていますが、実際の歯根は湾曲していることがほとんどです。

歯根が曲がっていることも、根管治療を困難にしています。

なぜなら、湾曲がかなり大きいと、歯根を治療するための器具が奥まで届きにくくなるからです。

器具が届かないと、歯根の先までしっかりと消毒しづらく、歯髄などが残って腐敗する可能性もあります。

元々、歯根の内側の幅はコンマ単位しかなく、非常にシビアな治療を行わなければなりません。

さらに、枝分かれや吻合しているケースもあるため、難易度がいっそう高くなってしまうのです。

 

根管治療の変化

 

従来の根管治療は上記のような要因があることから、歯科治療において最も難しい治療の1つとされています。

現在も困難であることは変わりませんが、医療機器の発達により、従来と比較すると難易度は若干下がっています。

難易度が下がった理由の1つに、精密根管治療が挙げられます。

歯科用顕微鏡を用いて行われる根管治療で、歯根の内部の詳細まで直視しながら治療できるようになったのです。

2つ目が、歯科用CT診断の活用です。

顕微鏡を用いても、歯の根の先までは直接見えるわけがないという問題を、歯科用CTによって解決したのです。

歯科用CTの使用により歯の根の先まで立体的に把握することができるようになったことで、治療を行う際に治療器具をどう動かせばいいか分かりやすくなりました。

マイクロスコープなども併用すると、さらに治療しやすくなります。

どうしても治療器具が届かない場所がある場合は、歯科用レーザーを用いて治療することもあります。

歯科用レーザーの使用により、奥深くまで徹底的な消毒が可能です。

 

まとめ

 

根管治療の対象となるのは、非常に細く複雑な形状をしている歯の根の内側であることから、非常に困難な治療として知られています。

歯根の形状が人によって異なるという点も、さらに難易度を高めている原因です。

しかし、歯科用顕微鏡や歯科用CT診断などを活用することで、治療の難易度は下がります。

治療を受ける際は、機器が充実しているかどうかも考慮して歯科医院を選ぶことをおすすめします。

【上尾市の歯医者】根管治療で行われる感染根管治療について解説します

歯の中心部には、歯髄という層があります。

歯髄は、神経や血管などが集まっている非常に重要な組織ですが、虫歯の原因菌に感染すると炎症を起こし、歯髄が死んでしまうことがあります。

壊死したまま放置していると歯髄は腐るため、感染根管治療が必要です。

感染根管治療について、解説します。

 

感染根管治療とは?

 

歯の構造は、もっとも外側にあるエナメル質、次にある象牙質、中心部にある歯髄という3つの層に分かれています。

虫歯になった時、まずはもっとも外側のエナメル質に感染し、放置している間に象牙質、歯髄と順に虫歯の原因菌が進んでいきます。

歯髄まで感染すると抜髄という治療を行い、歯髄を除去しなければなりません。

抜髄をせず放置していると歯髄炎が起こり、歯髄は徐々に壊死してしまい徐々に腐り始めます。

歯髄が腐敗すると、感染根管となって神経も死んでしまい、痛みも感じなくなってしまいます。

この時、「痛みがなくなった」と安心する人もいるでしょう。

しかし、さらに悪化すると歯根の先端に膿が溜まって歯槽骨を溶かしていく、根尖性歯周炎になってしまうため、治療の必要があります。

膿が溜まると、単に膿を吸い出すだけでは治りません。

感染根管治療を行い、歯髄や歯根と一緒に周囲の膿や根管内の清掃も同時に行う必要があるのです。

 

感染根管治療が必要な症状

 

感染根管治療を行うのは、感染根管という症状が出ているときです。

感染根管になると、治療するまでの間歯根の先に膿が溜まった状態となり、骨をどんどんと溶かしていきます。

歯根の先端に膿が溜まっている状態を慢性期といい、感染根管治療を始めてからは腫れや痛みが生じる急性期になります。

慢性期と急性期の症状について、比較してみましょう。

普段から痛みが生じることが多いのは、急性期です。

何もしていないのに、急に激しい痛みが生じることがあるのも急性期の特徴です。

慢性期は痛みが少ないのですが、疲れているときなどに鈍い痛みが起こることもあります。

慢性期の場合、歯肉が腫れてつぶれるということを繰り返すことがあります。

しかし、急性期の場合は歯肉だけではなく、首元や目の下も腫れてしまうことがあるので、注意しましょう。

急性期の方が症状は激しいのですが、慢性期の場合も歯肉に細かな穴が開き、膿が出てくることがあります。

また、噛んだ時に痛みがあるかもしれません。

 

まとめ

 

歯髄が壊死して腐敗し、根管に汚れが溜まる症状を感染根管といいます。

感染根管になると、歯根の先に膿が溜まるなど重症化することが多いため、感染根管治療を受けて徹底的に治療しなければなりません。

感染根管には慢性期と急性期があり、痛みは急性期の方が強く慢性期は膿が出やすいなどの違いがあります。

しかし、どちらにしても早急な治療が必要です。

【上尾市の歯医者】根管治療が必要な歯髄壊死の病態について解説します

根管治療が必要となる病態は、いくつかあります。

歯髄壊死は代表的な病態の1つですが、具体的にはどのような病態なのでしょうか?

「壊死」と聞くと、恐ろしいイメージが思い浮かび、歯髄壊死がそのイメージ通りの状態なのか気になるかもしれません。

歯髄壊死の病態について、解説します。

 

歯髄壊死とは?

 

歯の奥には、歯髄という組織があります。

歯髄には神経や血管などが含まれているため、非常に重要な組織です。

しかし、虫歯になるとその原因菌が歯髄に入ってしまいます。

初期の段階では歯髄が炎症を起こして歯髄炎となりますが、治療せずにいると悪化してしまい、神経が機能しなくなります。

神経が死んでいる状態を歯髄壊死といいます。

歯髄は歯の神経ともいわれるため、「歯の神経を取る」とは、歯髄を除去することを指します。

歯髄壊死が起こると、歯髄を除去しなければいずれ腐敗してしまうのです。

今まで歯が痛かったのに治療しなくても痛みがなくなったという場合は、歯髄が壊死してしまった可能性が高いでしょう。

また、今までとは痛みの質が変化することもあります。

例えば、冷たいものや温かいもので歯に痛みがあったのがなくなった代わりに、何もしていないのに鈍い傷みが生じるようになるというケースが考えられます。

歯髄炎の時よりも痛みが強くなった、というケースもあります。

 

歯髄壊死が起こる原因は?

 

歯髄壊死が起こる原因の1つは、先述したとおり虫歯の悪化ですが、他にもさまざまな理由により歯髄壊死が起こります。

例えば、歯ぎしりや歯の食いしばりも歯髄壊死の原因です。

歯に強い刺激を与えることによって、歯髄が壊死する可能性が高くなるのです。

また、外傷や衝撃などが加わって歯が損傷を受けた場合も、歯髄壊死を起こすことがあります。

知覚過敏を放っておくと、いずれ歯髄壊死につながる可能性があります。

冷たいものや温かいものを食べなければ痛みが生じることは少なく放置されがちですが、なるべく早く治療を受けたほうがいいでしょう。

ごくまれではありますが、痛みが生じずに歯髄壊死が起こることもあります。

それでも、歯の色が変色するなど見た目でわかる症状もあるため、違和感を覚えたら歯科医院を受診することをおすすめします。

 

まとめ

 

歯髄壊死は、虫歯や歯周病が進行すると生じる可能性が高くなります。

しかし、虫歯などの原因以外に、歯に強い負荷や刺激を受けることが多い場合や、歯が外傷などで損傷している場合などに起こる可能性があります。

壊死した歯髄は除去する必要がありますが、神経を除去した歯は寿命が短くなってしまいます。

歯をなるべく長く保たせるためにも、歯髄壊死になる前に治療を受けましょう。

【上尾市の歯医者】根管治療が必要な歯髄炎の病態について解説します

根管治療は、虫歯の中でもいくつかの病態に対して行われる治療であり、歯髄炎はその病態の1つです。

歯髄炎とは、どのような病気なのでしょうか?

また、歯髄炎には可逆性歯髄炎と不可逆性歯髄炎の2つがありますが、どのような違いがあるのでしょうか?

歯髄炎について、解説します。

 

可逆性歯髄炎とは?

 

歯の表面はエナメル質が覆っていて、エナメル質の内側には象牙質と呼ばれる部分があります。

さらに内側には、神経や血管が含まれる歯髄という組織があります。

歯の中心部である歯髄に炎症が起こっている状態を、歯髄炎といいます。

歯髄炎は、細菌が歯髄の中にある神経まで入りこんだ状態です。

歯髄を除去せず治療が可能な段階を、可逆性歯髄炎といいます。

治療できるのは、歯髄炎の中でも歯髄充血という段階までです。

歯髄充血は、炎症が起こっているため歯髄内の毛細血管が拡張していることから、冷たいものが染みてしまいます。

しかし、刺激がない限りは痛みが生じることもない初期症状です。

虫歯を放置していると、歯髄に原因菌から生じた毒素や細菌そのものが届いて歯髄炎になってしまいます。

 

不可逆性歯髄炎とは?

 

可逆性歯髄炎から症状が進行すると、何もしていなくても痛みが生じるようになります。

何もしなくても痛みが生じる場合は、不可逆性歯髄炎になっている可能性が高いでしょう。

治療をせずに放置していると失活という神経が死んだ状態になるため、痛みがなくなって治ったように思うかもしれません。

しかし、歯髄炎は治ったわけではなく、さらに悪化してしまいます。

神経が死んでしまうと、回復したり再生したりすることはありません。

神経が壊死すると、今度は歯髄が腐っていきます。

歯髄壊疽といい、う蝕によって大きく歯が欠損していると腐敗臭や口臭が発生してしまいます。

また、歯の色にも影響が出てしまいます。

白い歯が黄色や灰色になってしまい、見た目も悪化するのです。

それに加えて、根尖性歯周炎になってしまいます。

不可逆性歯髄炎になると、歯髄を除去する抜髄を行わなければさらに悪化していくことになります。

その際、空洞部分に細菌が再び侵入するのを防ぐため、根管充填を行います。

 

まとめ

 

歯髄炎は、根管治療が必要となる代表的な病態です。

不可逆性歯髄炎になると抜髄をしなくてはならなくなり、歯の寿命も短くなってしまうため、できるだけ可逆性歯髄炎の段階で治療しましょう。

また、放置していると悪化していき、やがては根尖性歯周病に進行してしまうため、痛みがある場合は可能な限り早く治療してください。

【上尾市の歯医者】根管治療が必要な根尖性歯周炎の病態について解説します

根管治療は、一般的な虫歯の中でもいくつかの症状で必要となる治療です。

根管治療が必要な症状の1つに、根尖性歯周炎というものがあります。

根尖性歯周炎とは、どのような病気なのでしょうか?

また、どんな症状が起こるのでしょうか?

根尖性歯周炎について、解説します。

 

根尖性歯周炎とは?

 

根尖性歯周炎は、歯の根の先で起こる炎症です。

歯の根は歯茎の中に埋まっているため、歯茎の中で起こることが特徴です。

根尖性歯周炎が発生するのは、なぜでしょうか?

歯の根部分は、歯の硬い組織に覆われています。

歯髄が壊死すると、歯の神経も死に血管にも血液が通らなくなってしまいます。

その結果、歯に栄養が届かないだけでなく、白血球も届かなくなるため、免疫機能が働きません。

細菌を追い出す力がないため、空洞になっている歯髄腔から歯の中にいる細菌に感染します。

根尖という歯根の先端から細菌や毒素が出てくることが原因で、周囲の歯周組織に炎症が起こり、根尖性歯周炎になるのです。

 

根尖性歯周炎の症状

 

根尖性歯周炎になると起こる症状として、噛んだ時に生じる痛みが挙げられます。

噛んだ時に痛みが生じるのは、毒素が根尖から出て歯周組織の歯根膜が炎症を起こした歯根膜炎が原因です。

また、歯のレントゲンを撮影したとき、黒い影が歯根の先に見えるようになることがあります。

レントゲンに写っている黒い影を根尖病巣といい、根尖から出た毒素が顎の骨に到達した際に溶けた骨が黒く写っているのです。

根尖病巣が化膿すると、歯茎が腫れてしまいます。

そして膿が溜まってくると痛みも強くなってしまうため、治療の際に麻酔をして膿を出さなくてはいけません。

虫歯や外傷によって神経が死んでしまった場合などは、根の先に膿が溜まってしまいます。

歯茎にできるフィステルというおできは膿の出口であり、腫れて膿が飛び出すと口臭の原因になってしまいます。

膿は口腔内だけではなく目の下にある空洞にも入り込んでしまい、そのせいで目の下が腫れることもあります。

また、副鼻腔に入っていき副鼻腔炎の原因や頭痛の原因になることもあります。

 

まとめ

 

根尖性歯周炎は、歯茎に埋まった歯の根の先で起こる炎症です。

放置すると歯の根の先に膿が溜まってしまい、歯茎の腫れだけではなく目の下や副鼻腔などに入り込み、顔の腫れや副鼻腔炎、頭痛などの原因にもなります。

根尖性歯周炎による症状を治療するには、根管治療を行わなければなりません。

噛んだ時に痛みが生じる場合は、なるべく早く治療することをおすすめします。

【上尾市の歯医者】定期検診のメリット

虫歯や歯周病の治療を終えた後に、定期検診を勧められることがあります。

治ったのだからもう行く必要はないと思う人もいるかもしれませんが、実は歯を大切にするためには定期検診が非常に重要なのです。

なぜ、歯の定期検診は重要なのでしょうか?

定期検診を受けるメリットについて、解説します。

 

定期検診のメリット

 

歯のトラブルが起こった時に歯科医院に行って治療してもらう人が多いのですが、実は歯の病気のほとんどは、自覚症状が出た時点でかなり進行しています。

自覚症状が出る段階になると簡単には治療できないのです。

例えば、虫歯で自覚症状が出た場合はかなり進行していて、歯を大きく削らなくてはなりません。

歯周病も、自覚症状が出る頃にはすでに歯周炎が進行していて、歯周組織もかなり破壊されているのです。

進行した状態から治療を始めると、完治までに長い時間がかかります。

何回も通うことになるため、治療費も高額になるでしょう。

早く完治させるためには、自覚症状が出ていない初期段階で発見することが大切です。

定期健診に通うと、自覚症状がない初期段階の虫歯や歯周病を発見できます。

治療で歯を削ると歯の寿命が短くなりますが、初期段階から治療を始めると歯を削らなくても治療できるため、歯の寿命を縮めずに治療が可能です。

 

定期検診では何をする?

 

定期検診では、初期段階の虫歯や歯周病がないかを確認します。

そして、二次う蝕(虫歯)がないかも確認します。

二次う蝕とは、一度治療した歯が再度虫歯になることです。

特に注意したいのが、銀歯を装着してから時間がたっている歯です。

銀歯は長く使っている間に変形・破損してしまうことがあり、隙間ができて虫歯菌が入り込みます。

被せ物の中は磨くことができず、汚れを洗い流すこともできないため、虫歯になりやすい状態です。

二次う蝕は重症化しやすいため、定期検診により早期の段階で発見し、治療しなければなりません。

また、定期検診ではクリーニングも行い、歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石などを除去します。

専門家である歯科衛生士が専用機器を用いてクリーニングし、徹底的に汚れを落とします。

歯垢や歯石はすぐにたまるものではありませんが、毎日丁寧に歯を磨いていても全くない状態にはできないことがほとんどです。

そのため、3か月に1度は歯科医院でクリーニングしてもらうことをおすすめします。

 

まとめ

 

定期検診は、歯に問題が起こっていない状態で歯科医院に通うことになるため、無駄ではないかと思う人もいるかもしれません。

しかし、歯科検診は早期治療のためにも非常に重要です。

虫歯や歯周病を初期段階で発見して治療できるため、歯にダメージを与えずに治療できます。

また、見えにくい二次う蝕を発見して治療できるため、重症化を防いで歯の寿命を守ることが可能です。

【上尾市の歯医者】歯科用CTと医科用CTの違い

歯科医院で診察をする際の機器に、CTがあります。

CTというと、重篤な病気を診断するために病院で使用されるものが思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか?

実は、歯科用のCTというものもあるのです。

歯科用CTは、一般の病院で使用される医科用CTとどのような違いがあるのでしょうか?

歯科用CTと医科用CTの違いについて、解説します。

 

歯科用CTと医科用CTの違い

 

病気になった時、CT撮影を受けたことがある人もいるでしょう。

CTは体内を断層上に分けて撮影するもので、人体が輪切りになったように見えるため、レントゲンよりも詳細に確認できます。

CTには、一般の病院で使用する医科用CTだけではなく、歯科医院で使用する歯科用CTもあります。

原理は変わりませんが、撮影する場所に違いがあります。

医科用CTの場合、全身に異常がないか調べるためのものなので、脳から足の先まで撮影する必要があります。

一方、歯科用CTは口の中を調べるので、口の周辺だけを撮影します。

撮影する範囲が異なるだけなら、医科用CTで歯科用CTの代用ができると思われるかもしれません。

実は、歯科用CTは撮影する範囲が限られている分、より詳細な撮影が可能です。

機器のサイズも、医科用CTは横たわった状態で撮影するため、ベッドほどの大きさがあります。

一方、歯科用CTは座った状態で撮影でき、サイズも従来のレントゲン用機器に近いサイズで、撮影も短時間で済みます。

 

歯科用CTの必要性

 

歯科用CTについて、必要なのか疑問に思う人もいるかもしれません。

従来の歯科の診察では、パノラマレントゲンという周囲を回るように撮影するレントゲンを使用していましたが、歯科用CTとは何が違うのでしょうか?

レントゲンの写真は、周囲を回るように撮影しても、画像は平面的です。

しかし、歯科用CTは歯を立体的に撮影できるため、レントゲンでは撮影できない部分も撮影できます。

特に違いがあるのは、歯根の尖端部です。

かつては、状態を確認するために被せものを外し、中を覗き込む必要がありました。

しかし、暗くて見えづらいため経験と勘に頼った治療を行っていました。

歯科用CTは、今まで見えづらかった部分もきちんと撮影できる点がメリットです。

経験や勘という不確かなものではなく、客観的な判断を下せるようになり、より正確な治療が可能となったのです。

歯科用CTが特に活用されるのが、インプラントです。

また、根管治療でも歯科用CTによる撮影が重要となっています。

安全に治療を受けたい方は、歯科用CTを使用する歯科医院を選ぶのがおすすめです。

 

まとめ

 

歯科用CTと医科用CTの違いは、機器のサイズや撮影する範囲などがあるのですが、歯科用CTは撮影する範囲が狭い分、撮影にかかる時間も短く、詳細に撮影できます。

従来のレントゲン撮影と比べて、歯科用CTを使用することですみずみまで確認できるようになり、確実に悪いところを発見して治療できるようになりました。

歯科用CTを使用することで、治療の安全性も高まるのです。

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