虫歯予防を行うにあたって食生活の改善は必須ですが、このとき摂取したいのはなんといっても野菜です。
また野菜といってもさまざまな種類がありますが、今回ピックアップするのは緑黄色野菜の一つであるブロッコリーです。
ここからは、ブロッコリーの虫歯予防効果を中心に解説します。
ブロッコリーの虫歯予防効果
ブロッコリーにはフッ素やミネラル、ビタミンCなどの栄養素が含まれています。
フッ素は歯の表面にあるエナメル質を強化し、酸に溶けにくくすることで、虫歯を予防してくれる効果があります。
またミネラルは、歯の健康を維持するために必要な栄養素です。
さらに、ビタミンCは歯茎のコラーゲン生成を助けるものです。
そのため、虫歯によって炎症を起こした歯茎だけでなく、歯周病予防にも効果があります。
免疫力を向上させ、虫歯菌への抵抗力を強くしてくれることも、ビタミンCを摂取するメリットです。
ちなみに、ブロッコリーは茹でで食べられることがほとんどですが、火を通してもある程度の硬さがあります。
これにより、よく噛むことで唾液の分泌が促進され、口内環境を整えます。
ブロッコリーにおけるその他のメリット
ブロッコリーは虫歯予防につながるだけでなく、さまざまな健康面でのメリットを持つ野菜です。
ブロッコリーのビタミンCには、肌の健康維持を促進する効果がありますし、ビタミンKには骨の健康維持、骨粗しょう症の予防効果が期待できます。
また葉酸には血液生成、神経の健康維持の作用があり、食物繊維は腸内環境の改善や便秘解消に役立ちます。
ちなみに、ブロッコリーに含まれるスルフォラファンという成分には抗酸化作用があり、生活習慣病やがん予防につながります。
虫歯予防としてブロッコリーを摂取する際の注意点
ブロッコリーには虫歯予防をはじめとするさまざまな効果がありますが、摂取後はしっかりブラッシングをしなければいけません。
なぜなら、ブロッコリーには細かい房がたくさんあり、歯と歯の間や溝に挟まりやすいからです。
またブロッコリーは、そこまで強くはないものの、他の野菜と比べると酸を多く含んでいます。
特に大量に食べたり、口内に入れている時間が長かったりすると、歯のエナメル質が溶けやすくなります。
まとめ
普段からブロッコリーを好んで食べている方は、知らず知らずのうちに虫歯も予防することができています。
しかし、ブロッコリーの食べすぎや摂取後のブラッシングがおろそかになることには注意が必要です。
もちろん他の野菜や肉、魚などさまざまな品目を摂取することで、より多くの栄養素を吸収でき、虫歯を予防しやすくなります。