口臭は大人の口から発するものというイメージがありますが、実際はそうとは限りません。
子どもであっても、周りの方が不快に感じる口臭を発することはあります。
では、親御さんは子どもの口臭に対し、どのように対処すれば良いのでしょうか?
今回は子どもの口臭の特徴と対処法をあわせて解説します。
特に気にしなくても良い子どもの口臭
子どもが口臭を発していたとしても、特に気にしなくて良いケースがあります。
それは、起床直後緊張時、食事後の口臭です。
起床した直後は、口内環境が不衛生になり、誰でも口臭がやや強くなります。
また緊張しているときも唾液の分泌量が減少し、口臭が増すケースが多いです。
さらにニオイの強いものを食べれば、その食べ物のニオイに近い口臭が発生します。
これらの口臭は特に心配する必要はなく、いずれもブラッシングをしたり、水を飲んだりすれば軽減することがほとんどです。
注意したい子どもの口臭
逆に注意したい子どもの口臭としては、便のようなニオイや酸っぱいニオイ、ドブのようなニオイを発しているものです。
便のような口臭を発している場合、腸内の悪玉菌がガスを発生させ、呼吸から体外へ排出させている可能性があります。
また酸っぱいニオイは胃腸風邪やストレス、または疲労で身体の調子が悪く、消化不良を起こしていることを表しています。
さらにドブのようなニオイは、ブラッシング不足や虫歯・歯周病の影響、口呼吸などが原因になっている可能性が高いです。
これらの口臭については、起床時や緊張時、食後の口臭とは違い、簡単に軽減されることはありません。
子どもの口臭対策
子どもの口臭を軽減させるには、口内が乾燥しないようこまめに水分補給をさせたり、キシリトール入りのガムを与えたりすることが望ましいです。
また歯ブラシによるブラッシングだけでなく、マウスウォッシュを使用したり、鼻呼吸の癖をつけるよう指導したりすることも大切です。
その他、食生活も子どもの口臭に大きく影響します。
親御さんはバランスの良い食事を心掛けたり、ヨーグルトなどの発酵食品を摂取させたりして、口臭を軽減できるように工夫しましょう。
まとめ
子どもの口から突然口臭が発せられるようになった場合、親御さんは非常に困惑するでしょう。
確かに、かわいい我が子に口臭があるとわかったときはショックですが、起床時や緊張時などに生じる生理的な口臭は誰にでも存在します。
しかし、口内環境や体調の悪さなどが原因の口臭は放置できないため、症状にあわせて歯科クリニックを受診するなどして対応しなければいけません。