虫歯予防の一環として、ブラッシング以外にもさまざまな対策を採り入れているというかは多いかと思います。
また代表的な方法の一つに、虫歯予防効果のある飲食物を摂取するという方法があります。
今回は、豆乳を虫歯予防の一環として摂取することのメリット・デメリットを中心に解説します。
豆乳の虫歯予防効果
豆乳には、主に無調整豆乳と調整豆乳の2種類があります。
無調整豆乳は、大豆と水のみを原料とし、砂糖や食塩などの調味料は一切含まれていません。
そのため、虫歯を引き起こすミュータンス菌などのエサになりにくいです。
また豆乳には、歯の構成成分であるカルシウムが含まれているため、エナメル質を強化して虫歯を予防するのに役立ちます。
さらにカルシウムの吸収をサポートするマグネシウムも含まれていますし、比較的pH値も高いため、口内を酸性に傾けにくいです。
口内は酸性に傾いている時間が短ければ短いほど、虫歯のリスクを軽減できます。
虫歯予防として豆乳を摂取する場合の注意点
調整豆乳には、砂糖などの甘味料が添加されているため、飲みすぎると虫歯の原因になります。
そのため、基本的には前述した無調整豆乳を選ぶべきです。
また一部の研究では、口内の細菌が豆乳の成分を分解する際に、牛乳よりも多くの酸を生成することが示唆されています。
そのため、pH値は高いものの、一時的に口内が酸性になる可能性はあります。
ちなみに、豆乳に含まれる大豆イソフラボンはポリフェノールの一種であり、過剰摂取すると歯が黄ばむ原因になります。
つまり虫歯を発症しなくても、歯の見た目が悪くなる可能性があるということです。
豆乳を摂取する際のポイント
虫歯予防として豆乳を摂取する際は、無調整豆乳を選ぶだけでなく、適切な量を摂取することも大切です。
1日の摂取量の目安は、およそ200mlです。
また豆乳を飲んだ後は、たとえ無調整豆乳であっても水で口をすすいだり、ブラッシングをしたりして口内を清潔に保ちます。
さらに、豆乳だけをダラダラ飲むのではなく、食事とあわせて飲むことも大切です。
こうすることで、唾液の分泌を促し、口内を中和しやすくなります。
まとめ
豆乳は非常に健康的な食品であり、ある程度の虫歯予防効果も期待できます。
しかし、虫歯予防という観点だけでいうと、豆乳よりも牛乳の方が優れているという見解もあります。
もちろん、牛乳も飲みすぎると歯に良くないため、いずれにしても適量を摂取することを心掛けましょう。
またビタミンなど虫歯予防に必要な他の栄養素については、別の食品から補うことが望ましいです。