歯周病予防の基本は、適切なブラッシングと健康的な食生活です。
これらを両立させなければ、十分歯周病菌に対抗することはできません。
また食生活の改善方法の一つに、根菜を積極的に摂取することが挙げられます。
今回は、根菜が歯周病予防に効く理由や、各根菜の特徴などについて解説します。
根菜が歯周病予防に効く理由
根菜は硬さがあるため、食べる際はしっかりと咀嚼しなければいけません。
咀嚼の回数が増えると、口内を殺菌したり洗い流したりする唾液の分泌量が増え、歯周病のリスクが軽減します。
また根菜には食物繊維も豊富に含まれているため、噛むだけで歯の表面を磨き、プラークを除去する効果が期待できます。
さらに根菜をよく噛むことで歯周組織への刺激となり、歯茎の健康を維持することにもつながります。
歯周病予防効果のある根菜とその特徴
歯周病予防に効果がある根菜としては、主にニンジンやゴボウなどが挙げられます。
ニンジンは先ほど触れた根菜のメリットだけでなく、抗酸化作用や歯周組織の生成といったメリットもあります。
ニンジンに多く含まれるビタミンCなどの抗酸化物質は、口内の細胞を損傷から保護し、炎症を減少させます。
炎症が減少することで、歯肉炎や歯周炎のリスクも軽減されます。
またニンジンはアミノ酸を多く含み、コラーゲン生成に必要なヒアルロン酸も摂取できるため、歯周組織の生成を助けます。
ゴボウに関しては、特に食物繊維が豊富な根菜として知られています。
そのため、腸内環境を整える効果が期待できます。
腸内環境が整うことで免疫力が向上し、歯周病菌への抵抗力もアップします。
歯周病のリスクが高まる野菜とは?
摂取することで歯周病のリスクが高まる野菜としては、ジャガイモやカボチャなどが挙げられます。
ジャガイモは根菜の一種ですが、調理したものはやわらかく食べカスが残りやすいです。
そのため、プラークや歯石が形成され、歯周病のリスクが高まりやすい野菜だと言えます。
またカボチャはジャガイモと同じようなやわらかい食感である上に、高糖分のものも多いため、歯周病菌が繁殖しやすくなる可能性があります。
まとめ
根菜には栄養価が高いものが多い上に、唾液の分泌量を増やしたり、歯を清掃したりする効果もあります。
そのため、毎日の食事では意識して摂取することが大切です。
特に、根菜の食感が残る炒め物などの調理法で食べれば、歯周病予防に大きく寄与してくれます。
もちろん乳製品やナッツ、豆類など、歯周病予防効果のある他の食品もバランス良く摂取することも重要です。