世の中には、さまざまな癖を持っている方がいます。
またその癖の中には、口周りに関係するものもいくつか存在し、その一つに爪を噛む癖が挙げられます。
爪を噛む癖は、顎関節症のリスクを高めるとされているため、なるべく避けるべきです。
今回はこちらの理由を中心に解説します。
なぜ爪を噛むと顎関節症のリスクが高まるのか?
爪を噛むと顎関節症のリスクが高まる理由は、顎関節への過度な負担や筋肉の疲労などが挙げられます。
爪は非常に硬い組織であるため、何度も繰り返し噛むことによって顎関節に強い力が加わります。
そして、次第に関節や筋肉に負担がかかり、炎症や痛みを引き起こすことがあります。
ちなみに、爪を噛むと歯が擦り減ったり、欠けたりすることもあります。
歯の変形は、歯列全体の噛み合わせを悪化させ、顎への負担を増加させます。
こちらも顎関節症のリスクが高まる理由です。
爪を噛むことによるその他のデメリット
爪噛みの癖は、爪の変形や爪周りの皮膚トラブル、細菌感染のリスクといったデメリットにもつながります。
爪噛みは無意識のうちに行うことが多く、いつの間にか爪がボロボロになったり、表面がデコボコになったりする可能性があります。
また爪を噛むことで爪周りの皮膚が敏感になったり、炎症を起こしたりすることも考えられます。
さらに爪には多くの雑菌が付着しているため、それを口に入れることによって口腔内や消化器系に細菌が侵入し、感染症を引き起こすおそれもあります。
爪を噛む癖をなくす方法
爪を噛むことは、顎関節症だけでなく他にもさまざまなデメリットを引き起こします。
そのため、なるべく行わないように、普段から爪を短く切っておくことをおすすめします。
また無意識のうちに爪を噛んでいる方は、ストレスが溜まっているケースが多いです。
そのため、ストレスや不安を軽減したり、リラックスできる方法を実践したりすることもおすすめです。
例えば趣味の時間を増やすなどすれば、多少はストレスが軽減されます。
ちなみに医療機関では、心理カウンセリングや薬物療法などにより、爪噛みの治療を行ってくれることもあります。
まとめ
顎関節症は、一度発症すると非常に厄介な疾患です。
また爪噛みなど根本的な原因が解決されない限り、顎関節症の治療を行ってもなかなか症状は改善しません。
そのため、爪噛みなど顎関節や歯にとって良くない習慣は、なるべく早く自覚しておくべきです。
もちろん顎の痛みなど顎関節症の症状がすでに出ている場合は、早急に歯科クリニックを受診しなければいけません。