豆類は、普段の食事の中で不足しがちな食材の一つです。
野菜を意識して食べている方はいても、豆類を積極的に食べているという方はなかなかいません。
また豆類は健康に良いものですが、実は歯にとってもメリットのある食材として知られています。
今回は、豆類が歯に良い理由を中心に解説します。
豆類が歯に良い理由
豆類は歯の主成分であるカルシウムを含んでいるため、エナメル質を強化し、再石灰化を助けてくれます。
また良質なタンパク質も含まれているため、歯の土台をつくり、カルシウムの吸収を良くすることも期待できます。
さらにマグネシウムはカルシウムの吸収をサポートし、唾液の質を改善できますし、食物繊維は唾液の分泌を促し、口内の食べカスや細菌を洗い流してくれます。
ちなみに豆にはさまざまな種類があるため、毎日食べていてもそこまで飽きる心配はありません。
代表的な豆の種類について
歯への健康効果が期待できる豆の種類としては、大豆やインゲンマメ、小豆や落花生などが挙げられます。
大豆は高タンパク低脂肪の豆類で、豆腐や納豆、醤油や味噌などさまざまな加工食品の原料として広く利用されます。
またインゲンマメも比較的低脂肪で、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富です。
さらに、小豆はあんこや赤飯など、甘みを加えた料理に使用されることが多いです。
落花生についても、ピーナッツとしてお菓子や料理に使用されます。
これらの数ある豆の中から、1日1種類でも食べることができれば、歯の健康維持につながります。
なた豆について
歯に良い豆類として、なた豆も挙げられます。
なた豆は、長い鞘が鉈に似ていることが由来の豆類で、原産地は熱帯アジアまたは熱帯アフリカです。
またなた豆は、歯周病や口臭に効果がある豆類として知られています。
なた豆に含まれるカナバニンという成分は、抗炎症作用があり、歯周病や歯槽膿漏の改善効果が期待できます。
さらに、歯周病菌の繁殖を抑えることで、口臭も予防してくれます。
ちなみに、なた豆は豆として摂取するだけでなく、お茶や歯磨き粉などでも摂取が可能です。
特になた豆歯磨き粉は、手軽に歯周病を予防できる製品として人気があります。
まとめ
冒頭でも触れたように、豆類は日々の食事で不足しがちです。
特に大豆以外の豆類については、意識しなければなかなか口に運ぶ機会がありません。
そのため、まずはどのような豆類があるのかを知り、一つずつ試してみることをおすすめします。
その中で美味しく続けていけるものがあれば、歯の健康維持の一環として積極的に摂取しましょう。
このような習慣は、ある程度続けないと意味がありません。